こんにちは、ももかです。@momohsphss
仕事のお悩みに関して、私なりの答えが見え始めたのでアウトプットが多くなっております。
私自身、なんとなく自覚していたけど、はっきり「仕事に依存してたわ」と気づき、仕事をがんばると自分を嫌いになるのに仕事が頭から離れないっていう記事を更新してね。
適職を探しているHSPについて改めて考えてみたり、Twitterで反響のあった「働いてみないとわからない。だから怖い」っていう部分を掘り下げてみたり。
だいぶ整理されてきたなぁと感じていたとき、久しぶりに図書館で借りた本の内容がとてもマッチしておりました。
そして同じ日に借りた、もう一冊がこちら。
私は摂食障害の経験者だし、15年間家族と目をあわせて話すことができず、アダルトチルドレンのカウンセリングを受けていた時期もあります。親と同じ血が通っていることに絶望を感じることもありました。
で、たどり着いたのが
仕事という病
という、この記事のタイトルにも使った表現です。
「病」という表現について
なんでもかんでも病気にするのは反対派だし、目の前の人を「○○障害の人」とラベリングするのも苦手です。ですが、絶対使いたくないとか、アンチ医療ではなく、どんな姿勢で使うかが大事だと思っています。
水島広子先生が書いているように、
人格と病気の混同を解消する
摂食障害の不安に向き合うー対人関係療法によるアプローチ
この視点がいちばん大事だと思うんですね。
こうした姿勢をもったうえで、仕事という病について考えたいと思います。
人によっては責められているように感じるだろうし、ショックが大きい内容になるかもしれません。読むのがつらくなったら、無理せず画面を閉じてくださいね。

仕事を続けたいのに続かない
私が聞くお悩みで多いのは、「仕事を続けたいのに続かない」というものです。社会に出てから50代になるまでに、5~6社経験している人もいるし、20代で3回転職した人もいます。
はじめて転職を考えている人も、いい加減に仕事をして面倒になったから辞めるわけじゃなく。
がんばって、がんばって、続けようと努力したけれど何かしらの理由で退職を決めたケースがほとんどです。(全体の100%と言ってもいい)
「楽して稼げる」「一攫千金」「効率よく資産運用」みたいな、怪しいビジネス商法の謳い文句のようなセリフを口にする人はいません。
続けたいのに続かない。がんばったけど無理だった。
そこで悩んでいるんですね。
気質の影響
気質の影響もあるでしょう。
HSS型HSPであれば、新奇性探求の傾向が高いので、未経験で未開拓のチャンスを探し求め、のめり込んでいる感覚を満たすために仕事を変えたくなる。
HSP非HSSであれば、じっくり検討する余裕のない環境のために、消耗しすぎてメンタルに支障をきたしているかもしれません。
ここまでは、気質そのものがダイレクトに影響している部分です。
ただ、同じHSPやHSS型HSPでも、順調にキャリアを築く人もいるし、仕事が継続している人もいます。HSS型HSPでも1つの仕事が何十年と続く人と、転職をくり返す人がいる。
同じ気質でも仕事が続く人、続かない人
同じ気質でも、仕事が続く人と続かない人がいます。この違いを解明するのが私の長年の研究テーマでもあったのですが、現時点では、次の2つが大きいと思っています。
- 認知特性を活かした業務の進め方をしているか
- 自分自身を大切に扱っているか
認知特性と業務の進め方
同じ気質をもっていても、認知の特徴は個人差があります。認知というのは、ものの見方や感じ方、覚え方、行動スタイル、といったものです。
認知特性はバランス良く発達する人もいれば、凸凹が大きい人もいます。
たとえば、見て覚えるのは得意だけど、聞いて覚えるのが苦手な人は、口頭の説明のみだと理解しにくい。
ものすごい集中しないと上司の指示が理解できなくて、仕事が終わったあとグッタリしているかもしれません。
凸凹が大きい人でも、経験則で苦手分野をカバーできる人は、自分にあった業務の進め方ができるし、ミスしても心が折れることなく乗り越えていけます。
自分自身の扱い方
それと同時に、セルフイメージ、自己肯定感、対人関係、愛着、トラウマといった問題をクリアしているか?ってことが大前提として考えたいところなんですよね。
簡単に言えば、自分自身を大切に扱っているか?ってことです。
自分を傷つけるような習慣がある人は、適職診断をして「あなたに向いているのは○○業界です」と言われてもピンとこないし、「仕事を続けるためには小まめに気分転換をしましょう」と言われても、心が心が反発する。
そもそも好き嫌いの感覚がよくわからないし、人に褒められても拒絶したくなるし、休むのに罪悪感があるから。
っていうのは、私が直観的に感じていたことを振り返って、こういう状態だったな~と思ったので、書いてみました。

「仕事が続かない」という症状
ワーカーホリック(仕事依存)という言葉がありますが、あんまり自覚がない人が多いと思うのですよね。
不安を煽るようで、こういうテーマで記事書くのはドキドキしますが。辛くなったら無理せず画面を閉じて、自分を守ってくださいね。
そして、あなたを責める意図はありません。あなたに責任があるんだと言いたいわけでもありません。
私が言いたいのは、仕事が続かないのは、あなたの努力不足じゃない。ってこと。
アディクションとしての仕事
依存(アディクション)と聞くと、「そんな大げさなものじゃない」と感じるかもしれないけど、
- 考えたくないけど考えちゃう
- 苦しくなるのにやめられない
- 生活に支障が出ているのにやめられない
- どうしてもその選択肢を選んでしまう
- その選択で気分が大きく変わることを求める
こうした状態のことなんですね。
仕事に当てはめてみると、
- 仕事のことを考えると苦しくなるのに、求人サイトを見るのがやめられない
- 仕事すると息苦しくなるけど休むことができない
- 仕事で消耗しすぎて休日は廃人みたいになっているけど、ペースを緩めることができない
- 仕事が続かず転職をくり返しているのに、仕事を続けることで問題解決しようとする
- 仕事でのやりがいを強く求める
こんな感じね。
病院を受診すると、うつ病とか適応障害とか診断される人も、いるかもしれません。
もう毎日、憂鬱になる。目の前が真っ暗になる感じがする。もっと仕事をがんばれば、この状態から抜け出せると思う。
うん、そうなのよね。でね、ちょっとこういう考えが出てきたの。
「病気は基本的には個人のコントロールを超えたものである」
~中略~
ひとたび病気になると、症状を自分で選ぶことはできないのも「病気」の特徴である。病気として成立してしまうと、そこからの経過の詳細は、個人のコントロールを超える。
個人にできるのは「病気を治す」ということだけであり、症状を自分の好きなように調整することはできない。
摂食障害の不安に向き合うー対人関係療法によるアプローチ
摂食障害でいえば、食べられない、食べ過ぎちゃう、というのは、本人はコントロールできないものなんですね。
本人の意思ではなく、病気の症状だから。風邪でいう、熱や咳みたいなもの。
食べようと思って食べられるなら、そうしてるし。好きだから食べる、食べたいから食べるのではなく。本人も
「なぜ、こんなことになっているのか?」
「この先どうなるのか?」
「どうしたらやめらるのか?」
わからないのです。
私は過食症でしたが、なにかに憑りつかれたように、半分意識がない状態※でパニックになりながら、食べ物を貪ってしまうのです。
そんな人に対して、食べないように(食べられるように)求めることは、海で溺れている人に「陸まで泳いで来い」と言っているようなものなのです。
- 水島さんは【一種の解離状態】と書かれてました。読みながら「まさにそれ」と思いました。
続けようと思って続くなら苦労しない
ここまで書いてきて、「あなたは病気だ、どこかオカシイ!」というメッセージに変換されないかヒヤヒヤしております。
仕事が続かないのは、あなたのせいじゃない。
自分では、どうしようもできない、コントロールできない不安がありませんか?がんばるほど苦しくなりませんか?
そんなことを伝えたいのです。
続けようと思って続くなら、こんなに悩んでないと思うの。

どうしたら続きますか?
って相談して、



続けるには…
と、続けるためのアドバイスをもらって、その通りに動けるなら、長期間悩むような問題にならないと思うの。
(私は無理して動こうとしたけど、心のどこかで抵抗しているのも、なんとなく気づいてたなぁ~)
だったら、【病の定義】という考え方を応用して、「仕事が続かない」という症状だと仮定して、本人のコントロールを超えた状況になっている。と考えると、見えてくるものがあるんじゃないか?と。
- 頑張らないと価値がない
- 集団に馴染めず怒られる恐怖
- ひとりでやらないといけない
- 頼ってはいけない
- 親に認められたい
- 期待に応えられないと見捨てられる不安
こういう気持ちが埋まってないかな?って。
摂食障害と仕事の話を一緒にするな!と思うかもしれないけど。
とくに、私は自分自身の経験があるからか。仕事が続かないお悩みを聞くと、その奥に埋まっているものがある気がしちゃうんですよね。
とはいえ、表現がストレートすぎたかな…なんて気がかりもありつつ…
もっと違う表現ができるようになったら、この記事は削除するかもしれません。
それでは