大学生でアパレル販売のアルバイトを始めたとき、初日にお店に立ってみたら、超高速で時間が過ぎたことにビックリしました。

え!?もう2時間!?
ファッションには興味なかったけど。
なんとなく販売職に就こうかなと思って、でもイメージ湧かなかったので、販売ができるアルバイト先を探して見つけたのが、近所の服屋さんでした。
最初のバイト先は、し〇むら、ハ〇ーズ、みたいな低単価の量販店だったので、接客よりも商品補充や、ディスプレイ管理がメイン。
ところが、服のコーディネートなんて、まったく未知の世界。
脳筋スポ根女の私は、「とにかく勉強だ!」と、雑誌を買いあさってコーディネートの研究を始め、カジュアルからエレガンスまで、いろんなジャンルに対応したディスプレイを作れるようになりました。
服よりも人に興味が湧く
で、面白さを感じるのは、服のデザインよりも、VMDだったんですよね。
Visual Merchandising (ビジュアル・マーチャンダイジング)の略。マネキンのコーディネート、店内導線、陳列などで、商品を購入したくなるような店舗作りをするマーケティング手法
まったく売れなかった商品が、配置を変えただけで、ポンポン売れるようになった
ディスプレイのコーディネートと、横に置く商品、そこから店内奥まで進んでもらう導線を考えて、仕掛けてみて、狙った通りにお客さまが動いてくれた
こういう、人の流れを読んで、仕掛けて、変化を見るのが、とても楽しかったんですよね。
+αで接客でも、やりがいを感じていました。
「レジにお会計に来た人、みんな笑顔にできるかチャレンジ」をしていた時期もあって、どうやったら笑顔を引き出せるか考えて、一言添えてみたり、表情の練習をしてみたり。
そんな感じで販売の仕事にのめり込んで、がっつり接客する高単価のブランドで働いてみたくなり、バイト先を変えることにしました。
好きなブランドを選んだので、そこの服を扱えることも、世界観が味わえる空間にいられることも、ワクワクしたけど。
やってみたら、いつも考えていたのは
お客さまのタイプに合わせて、どう売るか?
でした。
服のデザインよりも、人に興味がいくんですよね。
ここに気づいたのは、起業を考えて会社員をやめて、イメージコンサルタントの仕事をはじめたときでした。
ファッションで起業しようとチャレンジしてみたら、私よりも服が好きな変態(誉め言葉)がゴロゴロいて。
あ、わたし、そこまで服好きじゃないわ
って、悟ってしまって。



ファッションのプロになる!
とか意気込んで始めたので、好きじゃないことに気づいたときは、困惑しました……
それで、ファッションは個人的にプライベートで楽しめばいいや、と思いまして。私は服を選ぶ【人】に興味があったんだと気づいたんです。
やりたいことは、やってみないとわからない
ここから。
大学生のとき「もういいや」と手放したはずの心理学に、再び興味が湧いてきたんですよね。
やりたいことは、やってみないとわからない。
やってみて、違ったと思うこともある。
探し続けていくうちに、方向性が見えてくる。
最初からドンピシャなものを当てにいこうとしたり、一度選んだものに固執しすぎるよりも、「探し続けること」が大事だなと思います。