真面目に仕事していると、評価されて後輩の指導を任されたり、リーダーに昇進したり。
または、日常的に頼まれごとが多くなるとか。
なにかと声をかけられて、どんどん業務量が増えるんですよね。
求められて嬉しい気持ちの一方で、なんだか都合よく利用されてる気もしてくる。
頼られるとイライラして、「私だって自信ないのに」って気持ちをぶつけたくなる。
なのだけど。
全然声をかけられなくなって、頼られないと、それはそれで不安になったり。
参考:頼られない不安から「私いなくてもいいのかな」って寂しさが消えません
つい動いちゃう自分がイヤだ。
頼られるのがイヤだ。
だけど期待に応えられないのも怖い。
自信の無さが伝わらない
こんにちは、ももかです。@momohsphss
人の面倒を見るの苦手なんだよね…と思いつつ、なぜか任されること、ありませんか?
ご相談を受けていると、「本当は不安でいっぱいなのに、落ち着いて自信があるように見られる」と、よく聞きます。
内面の自信のなさが伝わらなくて悩む方が、けっこういるんですよね。
パニックになっていることや、疲労困憊していることが周りに伝わらない。
弱さを見せようとしても、どこか冷静に「大丈夫でしょ」っていう雰囲気を出される。
真面目に受け取ってもらえてない気がして、イライラするし。
みんな自分勝手に要領よくやっているように見えて、よけい腹立つ。
未経験なのに、なぜか自力でそこそこ上手くできちゃう、自分もイヤだ。
こんな気持ちが渦巻いて、頼られたり、評価されても、全然嬉しくない。
むしろ頼られるほど、周りとの距離を感じて、「本当の私を見てもらえてない」くらいに考えちゃうときもある。
動いて恐怖に対処する【対抗恐怖型】
実は、ですね。
自信があって動く人だけじゃなく、不安を消すために動く人もいるんです。
恐怖を感じたときの心理パターンには、【恐怖型】と【対抗恐怖型】の2種類あるんですね。
恐怖型 | 対抗恐怖型 |
---|---|
対象から遠ざかる | 対象に近づく |
消極的になる | 積極的になる |
たとえば、「上司から怒られるのが怖い」という恐怖対象があったとします。
恐怖型の人は、対象を遠ざけて消極的になることで、身を守ろうとします。
こんな感じ↓
上司から怒られるのがイヤだから、最低限のことだけ、怒られない程度にやっておこう。
もしくは、
私には実力がないから、○○さんの方が適任だよね。○○さんに任せた方が上手くいくよ。
みたいな思考になって、動きが鈍くなったり、完全に停止したりします。
一方で、対抗恐怖型の人は、自ら進んで恐怖対象に近づき、乗り越えることで身を守ろうとします。
怒られたくないから、期待以上の結果を出せば、ネチネチ言われなくて済むでしょ
とか、
上司の傾向を把握して、どうしたら怒られないか徹底リサーチしておこう
とかね。
これ、周りから見ると、
危険地帯に進んで飛び込んでいく特攻隊長!!
なんて印象になりがち。


人に頼られたくない
私もね、小さいころから、なぜか「リーダー」とか「長」がつくポジションが流れ着く人生で。
でも、上手くいったと思えたこと、1度もなくて。
自信がないから、苦手だから、動いて不安を埋めているだけなのに。
どんどん頼られて、動けば動くほど、周りとの温度差を感じて孤独感が強まるループでした。
内心めちゃくちゃ動揺して心臓バクバクなのに、サラッとこなしてると思われて嫉妬されたこともある。
人に頼られたくないのに、あれこれ目について、つい動いちゃう自分をどうにか抑えようとしたり、ね。
本当は逃げ出して、だれかに代わってほしくて。不安に押しつぶされそうだから動いているのに、突き放された気分になる。
「けっきょく私が頑張らなきゃいけないのか」
というプレッシャーに感じるんですよね。

テキパキ動いてカッコイイ!
堂々として、
できる人って感じ!
と思われるのだけど。
命を守るために動く人もいるのですよ!!!
安心できる場所で本音をぶつける
不安が原動力であっても、ワクワク感があって「自信ないけどやってみよう!」と動いたときは、どんな結果であっても楽しいので、充実感は高まります。
これは身を守るよりも、人生を楽しむ自己実現の欲求を満たす行為だから。
だけど、
失敗するのが怖いとか、見捨てられたくないとか。
自分を良く見せるために「やらなきゃ!」となっていると、防衛本能の側面が強くなって、動けば動くほど空回りするんですね。
とくに、次のような考えがありませんか?
- 相手の期待に応えれば傷つかない
- 感情的になってはいけない
期待に応えることも、率先して動けることも、とても素晴らしいことですが。
そこに自信の無さが埋まっていると、動くほど自分が苦しくなっちゃうのですよ。
それはね、悲しいなと思う。つらいじゃん。
じゃあ、どうすればいいのか?
やっぱり、安心できる場所で弱音を吐いたり、つらいことを、ちゃんと「つらい」って言葉にして、相手に受けとめてもらう体験ができると、いいですね。
弱さを見せてもいいんだ
やりたくないって言ってもいいんだ
自信がない私でもいいんだ
っていう、人と接する安心感という土台を作ることが大事です。
カウンセリングが得意とする部分なので、ぜひプロも活用してほしいなと思います。