派遣で働くメリットは、勤務地や時間を自由に選択できたり、コーディネーターさんに働き方の相談ができたりする点ですが。
やっぱり企業なので、会社によって社風が違うし、対応内容にも差が出てきます。
私は3年以上派遣で働いた経験があって、たまにクライアントさんとも話に上がるので。記事にして説明しておこうかなと思いました。
単純に「正社員より負担が少なそう」というイメージで始めると、思わぬギャップに後悔します。
契約範囲は正社員より限定されるけど、業務管理や人間関係のストレス度合いは個人のスキルに依存する、といった感じです。
会社の規模と業務内容
私はアパレル販売に特化した小さい派遣会社と、CMで見るような大手の両方経験したことがあります。
小さい会社だと一人ひとりを柔軟にサポートしてくれる反面、扱う求人の量は少なくなります。その会社がメインで扱っている企業を優先的に紹介してもらう感じですね。
大手の場合は取引先も幅広いので、希望条件に合わなくても、時期を見ればオイシイ案件に出会えたりします。取引先も大手なので、働く環境が整っている企業を紹介してもらいやすいですね。
個人的には、正社員で消耗して羽休めが目的であれば、大手をオススメします。
大手の派遣会社は、1社あたりの採用人数も多いのが特徴です。通勤時間や残業の有無など、こちらの条件で絞り込んでも候補が残るので。自分に合った環境を選べる確率が高まります。
専門スキルがある人は、小さい会社でも自分の経験を活かせる分野を選んでもいいと思います。
いくつか登録して比べる
どの派遣会社が自分に合うかわからないなら、登録だけして雰囲気を確認した方がいいです。登録と仕事の契約は別なので、スタッフ登録をすれば求人情報もじっくり選べます。
もし仕事の紹介プロセスで違和感があれば、その会社を候補から外せるので。
求人案件だけでなく、派遣会社の社員とのメールのやり取り、会員サイトの充実度、このあたりを確認してみてください。
不安なことは勇気を出して質問してみて、対応の仕方が素っ気ないとか、イヤな気持ちになるなら契約しない。
ただし状況によっては即契約を促してくるかもしれません。が、そこは踏ん張りどころ。
きちんと希望を伝えて、ちゃんと対応してくれるか、信頼できそうか、事前のやり取りでチェックしましょう。
確認しておきたい派遣の働き方
自由な働き方ができる派遣だけど、事前に確認しておくと安心な3つのポイントがあります。
- ボーナスがない
- 業績によって契約終了の可能性がある
- 人間関係は正社員と一緒
これらをデメリットにするかは人によって違うと思うけど、「こんなはずじゃなかった」と後悔しないように、検討しておきましょう。
ボーナスがない
派遣は時給でボーナスはありません。年齢給や役職手当もありません。(残業代は出ます)

年に2回のお楽しみがなくなる
正社員でそれなりの役職だった人は減給の可能性を考えて、生活していけるかシミュレーションしてから始めた方がいいです。
逆に最低賃金で働いていた人とか、サービス残業していた人は、条件によっては年収が上がるかもしれません。
業績によって契約終了の可能性がある
コロナによって派遣切りが増えたように、勤務先の企業の業績によっては、とつぜん契約が終了する可能性があります。
もし意図しない契約終了が不安なら、大手の派遣会社を選ぶことをオススメします。
大手だと紹介先も大手なので、社会的に経済がダメージを受けても、けっこう持ちこたえる。それに、もしも契約が打ち切りになっても、次の案件が見つかりやすいです。
さらに契約を安定させたいなら、勤務先での評価を維持するためにスキルを磨いておくこと。たとえ派遣であっても代替がきかないポジションにいると、安易に切れなくなるので。
人間関係は正社員と一緒
業務範囲は限定されますが、人間関係は正社員のときと一緒です。
上司や同僚への報連相とか、業務以外の雑談とか。これは雇用形態というより、企業風土の影響の方が大きいですね。
人間関係の負担を避けるために派遣を選ぶと、「こんなはずじゃなかった」となると思います。
とはいえ、転職は習慣を変えるチャンスにもなるので、「無理して会話しない!」と決めて貫けば、新たな境地を開拓できるかもしれません。
働いて、笑おう
テンプスタッフはキャッチコピーも好きです(笑)
派遣の契約そのものは、正社員に比べて業務範囲も限定的で、時間も勤務地も自由に選べるけど。
現場を見ている限りだと、責任の範囲が狭いだけで、業務量は自分で調節して管理していかないと、あっというまにキャパオーバーになります。
やること、やらないことの境界線を明確にして、上手に依頼をコントロールできるように練習しましょう。
快適な職場、人間関係は自分で作るのです!そのために派遣という働き方を利用するのです!
そうだ。働いて、笑おう!