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プロフィール
馬場 桃香
ばば ももか
IT通信系営業、アパレル販売など経験後、独立。HSS型HSP気質をもつ方へメンタルケアからビジネスサポートまで提供している。

延べ280人以上の相談実績あり。人柄を重視した『あったかマーケティング&狭くて深いつながり作り』が得意。

自身は、HSS型HSP気質をこじらせ、16歳で適応障害と診断さた経験がある。

社会人になり、全国トップレベルの営業成績を記録するが、ストレスで潰れて仕事が続かない悩みも抱えていた。

2017年に自分の気質が腑に落ち、「そのままの私で生きる!」と決意。

HSS型HSPである自分を研究し、ブログで発信を始めると、読者さんから続々とメッセージが届き始める。この経験から、同じように悩んでいる人の力になりたいと思い、相談業を開始。

現在は、埼玉県の田舎からオンラインをメインに活動中。

揺り戻しの心理|楽になりたいのにテンション急降下で心折れそう対策

こんにちは、ももかですmomoka_hsphss

自分と向き合うと決めて「変わるぞ!」と覚悟し、メンタルに取り組んでいると、最初は心が軽くなったのに、ある時期にどぉーんとテンションが急降下することがあります。

ご相談を受けいていると、2~3回セッションを進めたタイミングでやってくることが多いですね。

この時期の過ごし方って、すごく大切で。いわば踏ん張りどころでもある。

揺り戻しとは大きな変化が起こったあと、もとの状態に戻そうとする現象のことです。心理学以外でも金融の世界で使われる用語でもあります。

人によっては引き戻しとも呼んでますが、同じ意味です。

この揺り戻し現象を知らないと、「上手くいっていたのに、元の状態に逆戻りしちゃった!」とか、「まえよりも悪い状態になった!」と思って違う方法を探したり、カウンセリングジプシーになる可能性もあります。

今回は私なりの対策も紹介するので、参考にしてください。

揺り戻しとは

揺り戻しとは、大きな変化が起きたあと、元の方向に戻る現象のことです。

1 ゆすぶって元へ戻すこと。「振り子のー」

2 一度ある方向へ大きく変動したものが、また元の方向に戻ること

3 取引用語で、相場が売られすぎたり買われすぎたりした後に起こる、反対の動き

引用:goo国語辞書

こうした現象がメンタルでも起こるんですね。

人間の恒常性

私たちの脳は、変化はすべて命の危険と判断します。

たとえ1年後にポジティブな未来が手に入るとしても、なにかを変えることはリスクなんです。だから恒常性(ホメオスタシス)が働いて、現状維持をしたがるのがデフォルトです。

問題の原因がひらめいた!とか、考え方がガラッと変わった!とか。そういう変化が起きると、元の状態に戻そうと揺り戻しが起こります。

揺り戻しを引き起こす変化は、必ずしも本人が原因を自覚しているとは限りません。

言葉にできないし、明確に結論を出せないんだけど、ボンヤリと頭に浮かぶナニカが変わった気がする…みたいな状態でも起こります。

過去のつらい感覚を再体験する

揺り戻しの期間中は、元の状態に戻ってしまったとか、まえよりも悪化したと感じる可能性があります。脳が

ホレホレ~この状態を思い出せぇ~~いつものやつ~

と言ってきてるんですよ。

変わろうと決意したときには忘れてた、全然関係ないと思っていたような、過去のつらい時期の感覚が急に戻ってきて、当時を再現するような状態になったりします。

もしくは、心当たりがないネガティブに感じるトラブルが起きることもあります。ケガしたり失業したり。

揺り戻しの精神的ダメージ

揺り戻し期間の精神的ダメージが大きくなる原因に、安定した時期を体験したっていうのがあると思うんですね。

絶望的な状態から、少しメンタルが安定して穏やかな日が続くと、「もう平気なんだ!」「もう解放された!」と嬉しくなるもの。

だけど、とつぜんテンションが爆下がりして、何もする気が起きないくらいネガティブに飲み込まれる。

爆下がりまではいかなくても、なんとなく、考えたくないと感じたり。それまで集中して取り組んでいたことも、なんだか無意味に思えてきたり。

こういう現象になるんですね。

こんなことも!?揺り戻しのバリエーション

揺り戻しは、気持ちの部分だけじゃなく、物理的に変化を阻止するようなアクシデントが起こることもあります。

  • 原因不明の高熱や下痢
  • 交通事故
  • 失業、降格
  • 予定外の引っ越し
  • 人間関係のトラブル

など。

極端なものだと…

私の知っているなかで具体例を出すと、こんな感じ↓

自分の性質を知って心が軽くなった次の週に、交通事故で骨折して松葉杖生活になった

生きづらさの原因がわかって号泣したあと、1週間、原因不明の高熱が出た

自分のことを説明できるようになって体調が良くなったあと、数日間下痢が止まらなくなった

仕事中はじめて「手を止めて休む」ができるようになったあと、階段から落ちて骨にヒビが入った

この例は極端なものだから、みんなが必ずケガするってわけじゃないけど、体調不良は起こる可能性が高いです。

あと本人は何も言わないのに、周囲の人たちが変化を察知してトゲのある言葉を投げてきたり、感情的に揺さぶってきたり、という現象もあります。

変化が起きるとドリームキラーの反応もあるので、併せて意識しておくと、心折れてネガティブの沼にハマるのを防げます。

揺り戻し期間の過ごし方

揺り戻し現象は、変化に対する一時的な反応なので、抗わずにやり過ごすのが得策です。メンタルが次に浮上してくるまで1週間以上かかる場合もあります。

ケースバイケースなので、明確に「どれくらい続く」とは言い切れないんだけど、淡々と過ごしていると自然と落ち着いていきます。

ふたりの自分を同時に見る

私も揺り戻しは何度も経験していて、いつもふたりの自分を同時に見る感覚で過ごしています。

  1. 変化して前に進みたい自分
  2. 変化を恐れて現状維持を望む自分

どちらも否定せずに、こころのなかでプカプカと漂わせておくんですね。

最近は、とつぜんネガティブになったら「嵐来てる」と唱えてやり過ごす作戦がマイブームです。

変化と揺り戻しをくり返す

揺り戻しは変化するたびに毎回来ます。特大級のがくるときもあれば、小波くらいで済むときもある。

自分と向き合って「少しずつ変わってきたな」と実感している人は、急にメンタルが下降したり、周りの人が感情を揺さぶってきたりしたら、揺り戻しの可能性を考えてみてください。

変化⇒揺り戻し⇒変化⇒揺り戻し

と繰り返して、変化が定着していくので。しんどい時期なんですが、自分との絆を深める大切な時期でもあります。

揺り戻し期間中はポジティブに持っていくより、それ以上ネガティブにならないように、フラットな状態でいることを心がけましょう。

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