こんにちは、ももかです。@momohsphss
前回の記事で、自己肯定感が低いときに夢を叶える系のアドバイスには気を付けた方がいいよって話をしました。
自己肯定感が低いときは自分と向き合う時期なので。
取り入れた方がいいのは、親と向き合う、抑圧した感情と向き合うといった、過去から現在を癒す系・自分を大切にする系のアドバイスです。
なんだけど。
自己肯定感が低いのに夢を叶える系の方法で上手くいっちゃう人も、たまにいるんですね。すごく少数だけど。
お金が手に入ったり、仕事で評価されたり、結婚できたり。
だけど、幸せか?というと、精神的には余裕がなく、強迫観念をもっていることもあります。
共感力が高いor洗脳されやすい
共感力が高かったり、洗脳されやすかったりすると、スポンジみたいにグングン吸収していくので、結果が出る場合があります。
なりたい自分のイメージを作って、その通りに動けちゃう。
さらに自己肯定感が低く、深層心理では自分に自信がないので、外側の基準や他者が作った理想を頼りにしやすいんですね。
自分が本来もっているニーズにも気づきにくいので。他者基準で「こうすれば上手くいくんだ!」と信じたやり方で突き進んで、あっという間に成果が出ちゃう。
ただし、根底にあるのは命の危機感・不信感・無価値感です。
結果が出て社会的に成功しても、
- 人間関係のトラブルが絶えない
- 人、行為、物質に依存する
- 浪費グセがある
- いつも強いストレスを感じている
といった問題も発生します。が、本人が自覚しているとは限りません。
「なんか物足りない」「なんか違う気がする」っていう感覚はあるかもしれないけど、その違和感を拭うために、また成功した方法を使うので。なかなか根本的な部分には気づきにくいんですよね。
経営者でメンタルに支障が出る人も、このパターンが多いと思います。
共感力が高いというのは、顧客や市場のニーズを察知するセンスにも影響するので、自分のニーズを後回しにして物質的な成果を求め続けた結果、燃え尽きてしまう。
勢いで走り続けた先で、ふと「これで良いのかな?」と急ブレーキがかかる。
勉強が得意
これは、私が相談を受けていて感じていること。
小学生くらいから、親の気を引くために学校の勉強を頑張った人。
いや、本人は「勉強が好き」とか「勉強が得意」と思っているんだけど、その根底にあるのが成果を出すと親が喜んでくれたという成功体験なんですね。
テストで良い点数を取るとお母さんの機嫌が良くなった
家が貧しいから努力して国立大学に進学した
過干渉な母親は、勉強していれば口出ししてこなかった
友だち作るのが苦手だと自覚して、勉強で自分の価値を見出そうとした
みたいな。
親から直接「勉強しろ」「良い点数ですごいね!」と言われなくても、声のトーンや表情、態度で察していることもあります。
こうした努力は、自己肯定感の土台があれば健全に働くんですが。その土台がないと暴走するんですね。
で、そのまま大人になると条件・成果・社会的成功で自分の価値を測るようになります。
- 収入が増えること
- 目標を達成すること
- 良い条件で就職すること
- 良い条件の人と結婚すること
こうした数値や社会的評価が自分の価値に直結します。
本来は、こうしたピラミッド状に満たされていく欲求が↓

低次の欲求が満たされないので、高次の欲求を肥大化させることで埋め合わせようとする↓

でも実際は土台が弱いからバランスが悪くて不自然。成果は長続きしないし、結果が出ても満足感がすぐ消える。
何かほかにあるんじゃないか!?もっと、できることがあるのでは!?という感覚が出てくる。
自己肯定感と「夢を叶える系」
夢を叶える系の方法・アドバイスが悪いとか、詐欺だとか、そういう話じゃなくてね。
使いこなせる人を選ぶものだし、さらに「夢が叶うこと」と「幸せを感じ続けること」は別物だということよ。
まれに自己肯定感が低くても上手くいく人がいるけど、それでも、どこかで自分と向き合うタイミングがきます。
この話って、なかなか当事者には届きにくいんだけど、それもわかっていて、いつか必要なタイミングで、必要な人に届けばいいなと思って書きました。
それでは~