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プロフィール
馬場 桃香
ばば ももか
\HSS型HSPの心地よい働き方/
IT通信系営業、アパレル販売、派遣事務を経験後、独立。300人以上の相談実績があり、おっとりした喋り方と鋭い分析のギャップが人気。

2017年にHSS型HSP気質が腑に落ち、そのままの自分を受け入れることを決意。気質の研究と考察をブログで発信すると続々とメッセージが届くようになり、相談サービスを開始。

自身の経験を活かして働き方コンサルを提供すると、自然体の魅力に気づき、肩の力を抜いて働けるようになると評判に。「やりたかった仕事で副業をスタートできた」「強みが明確になって集客しやすくなった」という声をいただいている。

現在は、マイペースに働きたい方、個人ビジネス(フリーランス)で独立したい方の心に寄り添いながら、自己理解、商品化、ブログSNS集客などサポートしている。

埼玉県の田舎在住/不器用なA型/カフェ好き紅茶党

気質・性格ってなに?

HSPは【気質】なんですが、そもそも気質ってなんでしょうか?性格とは、なにが違うんでしょうか?

よく日常会話で「職人気質」とか「オタク気質」とか言いますが。心理学で使われる【気質】は、違った意味になります。

参考:HSP/HSS/HSEチェックリスト

まず、性格の意味を辞書で調べると、こんな説明が出てきます。

先天的な気質と後天的な影響とによる、その人の感情・意志などの傾向。

  • 先天的=生まれる前からもっているもの(遺伝的要素)
  • 後天的=生まれたあとに身につくもの(環境的要素)

先天的か?後天的か?

私たちが普段【性格】と呼んでいる人間の内面は、後天的に身に着けた部分を指している場合が多いです。

  • 真面目
  • 優しい
  • 几帳面
  • 優柔不断

など。

たとえば、新生児室にいる赤ちゃんに対して、

「真面目だね」

「優しいね」

「優柔不断だね」

とは言わないですよね。

成長する過程で、ものの見方・感じ方の傾向性が行動に出てきて、客観的に観察可能になると【性格】とわかるようになります。

その、ものの見方・感じ方のベースになっているのが【気質】です。

生まれてすぐの赤ちゃんも、

  • 音によく反応する子
  • 手をよく動かす子
  • 静かに寝ている子

といった、一定の傾向があります。

それは、遺伝によって、もって生まれた神経やホルモンの働きが、一人ひとり異なるからですね。

種の保存説

私たち人間が異なる気質をもって生まれるのは、種が絶滅しないため、という説があります。

すべての個体が同じ遺伝子をもっているよりも、異なる遺伝子をもち、同じ状況でも違った脳の働きをすれば、人間という種が絶滅するリスクを減らせるわけです。

こうした神経やホルモンの働きと【心】の関係は、まだまだ解明されていないことが多いです。なぜなら、行動によって観察するのが難しいからですね。

HSPも、脳科学・生物学的な研究が進められていますが。

まだ理論的な裏付けで統一されるレベルではなく、「生まれつき=先天的」という説明が限界になります。

さらに、

同じ気質でも、後天的な環境要因によって、影響の仕方には個人差が出てきます。

同じ気質でも個人差が出る理由

HSP気質は人口の20%、HSS型HSP気質は人口の6%に存在すると言われています。(最近は「実はもっと多いんじゃないか?」とも言われますが……)

同じ気質をもって生まれても、個人差があるんですね。

参考:実際に聞いた!HSS型HSPあるある&悩み15選

その理由は2つ。

  1. 用心システムと冒険システムのバランスの違い
  2. 人生経験の違い

用心システムと冒険システムのバランスの違い

人間の脳には、行動を抑制する働きと、行動を活性化させる働きがあります。

HSPの提唱者であるエレイン・アーロン博士は、行動抑制システム、行動活性化システム、と表現しました。

行動抑制システム行動活性化システム
用心システム冒険システム
自動一時停止・チェックシステム王室の「戦士」のような存在
王室の「助言者」のような存在
すべての人間がどちらのシステムも持っています

HSPに限らず、だれもが2つのシステムを兼ね備えて生まれてきます。そして一人ひとり強弱が違うのですね。

  • 用心システムが強い人
  • 冒険システムが強い人
  • どちらも強い人
  • どちらも弱い人

同じHSPでも、システムのバランスは個人差があります。

HSS型HSPは、用心システムと冒険システムがどちらも強いんですね。好奇心と警戒心が、同じくらいの強さで働いているのです。

HSPか、そうでないかは2択

強弱に個人差はあるけど、HSPか、そうでないかは2択です。

  • HSP傾向のある非HSP
  • HSPである、HSPではない

人生経験の違い

同じ気質でも、影響の仕方に個人差が出る理由、ふたつめは環境要因ですね。

人生経験は一人ひとり違うので、同じHSP気質をもっていても、精神的に安定している人もいれば、生きづらさを抱える人もいます。

個人的に「わかりやすいな」と思った例が、生年月日から性格を導き出す占いです。西洋だと12星座占い、東洋だと四柱推命。

生まれた日から、「こんな性質をもっていますよ」と教えてくれるやつですね。

で、理論に当てはめれば、同じ日に生まれた人は同じ性質を持っているので、同じような人生を歩むと思うじゃないですか。

でも実際は、順風満帆に進む人もいれば、何をやっても上手くいかない人もいる。

自分の生まれ持った性質を、どう使っているか?

この違いで、現実に差が出るんですね。

そこには、

  • 家庭環境
  • 地域社会
  • 出会った人
  • 学んだこと

など、世界にたった一人しかいない「あなた」の物語が影響しています。

参考:「私ってHSP?」不登校も心の病気も経験がなくて繊細さを疑うとき

同じ気質をもっていても、得意不得意、好き嫌いは異なる

HSPも同じように。

同じ気質でも人生経験が違うので、起こるできごとも個人差があります。

もちろん、得意・不得意、好き・嫌いも違います。

「HSPって生きづらい!」と思っちゃうけど。HSP気質を活かせていないと、生きづらくなるのです。

そこには過去の経験、生活習慣なども関係してきます。

ここを紐解くことが、ひとつのカギになりますね。

気質は生涯変わらないけど成長する

うまれもった気質は生涯変わらないけど、成長することができます。

なので、自己理解を深めて、気質・性格の動きに気づき、意識化してコントロールできるようになると、どんどん心が発達して生きやすくなるんですね。

HSPを知った人のなかには、

生まれつきってことは、このつらさが一生続くのか

って、未来に絶望しちゃう人もいるんだけど(私は絶望した人だよ)

気質という考え方・枠組みを通して、心の動きを意識してみると、自分の傾向や行動パターンが把握できるようになるので。

本来もって生まれた資質をポジティブに活かす工夫も、できるようになってきます。

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