こんにちは、ももかですmomohsphss
相談を受けていて、とくに頼るのが苦手と悩んでいる人から聞くのがコチラ↓
気持ちを表現した方がいいと思うけど、自分が感じていることを掴むのが苦手。
周りから「なに考えているかわからない」と言われても、自分でも自分がなにを感じているかわからない。
いつのまにかストレスが限界を超えて、気持ち的にも余裕がなくなり、思わず人に八つ当たりしてしまう。
好き嫌いをハッキリ態度で意思表示できたら、もっと人間関係ラクになるだろうなぁ…とか思いますよね。
頼り下手な人は気持ち(feeling)と情動(emotion)の違いを把握すると、感じていることがスッと伝えやすくなります。
感情表現が苦手な人の特徴
感情表現が苦手な人の特徴は、主に2つあります。
- 日ごろから意識する習慣がない
- 大げさなリアクションで疲れてしまう
日ごろから意識する習慣がないと、なかなか言葉で表現するのも難しいですよね。
それから、無理して大げさなリアクションをくり返して、人と会話するのが疲れてしまうことも。
実は、感情にはグラデーションがあり、日常的に表現するときに、そんなに大きなエネルギーを使わなくても良いのですよ。
2種類の感情を区別してつかむ

感情は大きく2種類あります。日常的に感じる気持ち(feeling)と、瞬間的に強く感じる情動(emotion)です。
細かく分類すればもっと多くの言葉がありますが、わかりやすいので今回は2種類でいきます。
気持ち(feeling)
feelingは日本語で気持ち、感覚、気分、印象といった意味です。
「あの人とはフィーリングが合う」みたいに、なんとなく言葉にできない雰囲気を表現するときにも使います。日常的に感じる喜怒哀楽を指します。
情動(emotion)
emotionは日本語で感激、感動、情動、情緒といった意味で、強い喜怒哀楽を意味します。
身振り手振りが入ったり、思わず体が動いたり。瞬間的にグワーッと高まって、すぐに落ち着いていく短期的に感じる感情です。
思考と感情
ちなみに思考と感情も別物です。
ネガティブな感情とネガティブ思考は対処方法が違うので、切り分けられると本音も見つけやすくなります。
情動(emotion)は大きなエネルギー

画像サイトで『emotion』と検索すると、上のような表情が出てきました。パッと見て「楽しそう」とか「悲しそう」とか伝わってきますよね。
頼り下手な人が感情を伝えようとしたとき、情動(emotion)のイメージが浮かぶと思います。
表情を大きく崩して誰が見てもわかりやすく、しかも明確な言葉も添えて。でも想像しただけで疲れませんか?笑
そう、感情を爆発させるにはエネルギーが必要なんですね。
情動(emotion)はパニック状態
情動は火山の噴火みたいに大きなエネルギーなので、相手も受け止めるのに同じ量のエネルギーを使います。
ポジティブであれ、ネガティブであれ、非日常の状態なので、そのまま他者に伝えようとすると、「いつもと違うぞ、どうした?」と身構えます。
とくに不安や苦しみといった感情を急に特大サイズで出してしまうと、緊急事態だと感じてなだめようとするんですね。

赤ちゃんがギャン泣きしているときみたいな
我慢しても相手は感じ取るので、「まぁまぁ落ち着いて」とか、「大丈夫だよ」みたいに、どうにかしようとせず感情が落ち着くのを待つというのが常套手段です。
感情を抑えて理性を保っている(つもり)の本人は、ちゃんと説明したのに理解してもらえない!と感じるんですよね。
実際はパニック状態だと相手が無意識に感じ取って、平常心を保とうとしているだけなのに…
気持ち(feeling)は小さなエネルギー


画像サイトで『feeling』と検索すると、上のような表情が出てきました。うん、わかりにくいですね(笑)
なんとも言えないアンニュイな感じです。
喜んでるのか…集中しているのか…怒っているのか…寂しいのか…どれにも取れる複雑な雰囲気が感じられます。
なかにはじっくり味わっている顔もありますね。無表情に見えるけど、ちゃんと気持ちを感じているのです。
こまめにキャッチする気持ち
気持ち(feeling)は、あまりエネルギーを必要としません。
日常的に使っている感情なので、注意して見つけなければ素通りしちゃうほど、私たちには当たり前のものです。
- 朝起きたときの「もっと寝ていたいなぁ」という気怠さ
- 夕日を見て「ホッとするなぁ」という安心感
こうした気持ちは、静かに浮かんでジワッと消えていくので、こまめにキャッチしないと見つかりません。
人に向けるときも、小さなエネルギーをそっと差し出すので、相手が受け取りやすくなります。身構えることなく、日常生活の延長で雑談のように聞けるんですね。
ネガティブな気持ちも近況報告なので聞く態勢に入りやすいし、落ち着いて会話ができます。
気持ちを見つけるワーク
気持ちは日常的に感じているもので、最初からピッタリの言葉に置き換えるのが難しいんですね。
むしろ言葉にならないモヤっと感こそ気持ちなのです!
では、気持ちを掴んで表現するワークを紹介します。全部で4ステップあるので、ひとつずつ取り組んでみてください!
生活のなかで「モヤっと」を探しましょう。
家でぼーっとしているとき↓


通勤中とか↓


なんか言葉にできないけど喉につかえる感じ。なんとなく違和感。具体的にどうってわけじゃない、べつに大きなストレスでもない。だけどモヤっとする。
これが気持ちの種です!!!
上手くいかない人は五感を軸に
そうはいっても、いまいちピンと来ない・・・という人は、五感を軸に自分に意識を向ける練習をしてみてください。
心と身体はつながっているので。身体の感覚から「気持ち」を探ることができるんですよ。
詳しくはこちら↓
気持ちの種を見つけたら、「どう思う?」と自分に問いかける。
気持ちは小さなエネルギーなので、意識して探さないと消えてしまうくらい繊細なものですが、いつでも存在しています。
すぐにピッタリくる言葉が見つからなくても、毎日のように「いま、どう思ってる?」と自分に問いかける癖をつけましょう。
「モヤっと」に気持ちを表す名前をつけてみましょう。
嬉しい 楽しい 悲しい 悔しい 寂しい 怖い 不信 期待 ガッカリ
正解かどうかわからなくても、気持ちに名前がついたら人に伝えてみましょう。
気持ちを話すときのポイントは単語をサラッとです!
「もうやだよ~」
「とても楽しかった!」
「不安だなぁ…」
起承転結、主語述語、といった話の展開を考える必要はありません。脈絡なく、単語をサラッと発するだけで相手には伝わります。
感情を感じきるとネガティブな時間が減ります参考:感情を感じきる方法を図解でわかりやすく解説!
どちらも感情表現
情動も気持ちも、どちらも感情表現です。
火山の噴火のように激しく喜怒哀楽を表現するのも大切ですが、それだけじゃないんですね。
頼り下手な人は「気持ちを伝える」というと、大きなエネルギーをドカーンと出さなきゃいけないと思い込んでいるケースが多いので。
今回は気持ち(feeling)を探すワークを紹介しました。
日常的に湧いてくる小さな気持ちを素通りしていると、思わぬタイミングでストレスが爆発して振り回されると感じやすいです。
日々の生活のなかでモヤっとを探して、「どう思う?」と問いかける習慣をつけましょう。
普通の会話のなかで単語をサラッと混ぜると相手も身構えずに聞けるので、問題解決も早くなります。
それでは。