こんにちは、ももかですmomoka_hsphss
感情を感じきると自己肯定感が高まると言われますが、感じきった状態ってわかりにくいですよね。
ネガティブな感情を直視したら苦しさが増して、感じきれずに中断してしまう人もいます。
心を軽くして過去を乗り越えたいのに、よけい頭から離れなくなって気分が落ち込んでしまったり。
やみくもに取り組んでも傷が深まるだけなので、しっかり理解したうえで進めるのがオススメですよ。
ポイントは次の3点の違いを知ること
- 感情と思考の違い
- 気持ちと情動の違い
- 感じると考える
詳しく説明しますね!
感情を感じきるコツ

感情を正しく理解することで、感じきれるようになります。
また、「感じる」と「考える」も別物なので、感じている体感を増やすのも必要なアクションになります。
後ほど詳しく説明しますが、全体像はこちら↓
感情は単語、思考は文章です。
気持ちを抑えるクセがある人は、感情を表す言葉を使う頻度が極端に少ない傾向にあります。
まずは感情と思考を切り分ける練習をしましょう。
感情はさらに2種類に分かれます。
日常的に感じる気持ち(feeling)と、瞬間的にボルテージの上がる情動(emotion)
このあと画像を使って説明するので、視覚的に確認すると理解しやすいです。
感じることと、考えることも違うんですね。
感情と思考の違いを知ると理解しやすいですが、感じる感覚を掴む方法もあるので、併せて確認しましょう。
基本はこの3ステップです。
さらに、感情に意識を向けると苦しくなったり、以前よりもネガティブが増したと感じたりします。
これは揺り戻しといって、変化に対する一時的反応になります。
揺り戻し対策もあらかじめ知っておくと、心が折れるのを防ぎながら、しっかり感情を感じきれるようになります。
感情と思考の違いに注意

感情と思考は別物です。このふたつを区別しないと、考え事をしているだけで感じているとは言えません。
日記を書いてストレス発散しようとする人も、感情を吐き出してるようで、実は思考を深めているだけかも。
感情
感情は単語で表現できるものです。理由もわからないけど、内側から湧いてくる。
- イライラ
- ワクワク
- 寂しい
- 楽しい
- 嬉しい
- 悲しい
など。
理性よりも本能に近いので、体の感覚を伴う場合もあります。
過去よりも現在から
感情を感じきろうと思ったとき、過去の傷ついた経験を思い出せば、心が癒されて人生が好転するかも…と考えるかもしれません。
それは、そうなんだけど!!
もともと感情を意識する習慣がない人は、無理して過去を掘り起こそうとしても難しいケースがあります。
過去の気持ちを再体験するにしても、物理的に感じるのは現在の自分なので。「いま、この瞬間」の気持ちに意識を向ける習慣をつけることから始めましょう。
思考
思考は因果関係を把握できたり、文章にできます。
- 今日は疲れた
- 難しい気がする
- 大丈夫だと思う
- いけそうな感じ
など。
ほかにも、「あの人と喋ると疲れるな」「もっと早く断れば良かった」みたいな文章ですね。
感情ではなく思考を深めているだけで、まったく感じられていないケースはとても多いです。
気持ちと情動を区別する

感情には2種類あります。
- 気持ち(feeling)
-
気持ちは日常的に湧いてくる小さなエネルギーです。
- 気分
- 感覚
- 印象
といった表現もできます。
- 情動(emotion)
-
情動は大きいエネルギーで、瞬間的にボルテージが上がります。
- 感激
- 感動
- 強い喜怒哀楽
といった表現もできます。
参考:感情表現が苦手な人が本音に気づくコツ|emotionとfeelingの違い
画像で確認しよう!
次の2枚を見比べて「気持ち」「情動」どちらか当ててみてください。
①表情を大きく崩して体を使い、わかりやすく出す

②なんとも言えない状態を味わう

正解はこちら
①情動 ②気持ち
もう1問!
もうひとつ問題です。先ほどの画像2枚のうち、どちらが感情を感じきるのに必要だと思いますか?
正解はこちら
両方必要です!
感じると考えるの違い

感じると考えるの違いを知るには、感じきった状態をイメージするとわかりやすくなります。
感じきった感覚を日常生活に置き換えると、満足するとか飽きるが近いと思います。
たとえば、こんな感じ。
自炊にハマって料理のことで頭がいっぱいになり、仕事中も晩御飯のメニューばかり考える。
「材料をどこで買おうかな」「新しい調理ツール探したい」など、料理に関連することが次々に浮かんでくる。
数日後…すっかり気持ちが冷めた。
嫌いになったわけじゃないけど「なんか、もういいや」となって考えなくなった。
似たような感覚で思い当たることありませんか?
- 毎日食べていたのに急に飽きる
- 大好きだったけど、どうでもよくなった
- 嫌いで避けていたけど、気にしなくなった
などなど。
感情を感じきると自然と執着がなくなり、興味の熱が冷める感じがあります。
逆に言うと、「もういいや」と思っても繰り返し頭に浮かんでくるなら、それは考えている状態です。
意識すると苦しくなる理由
ネガティブな気持ちと向き合うと決め、ちゃんと感じようとしたら苦しさが増すのは、意識できるようになったから。
単純に意識できる範囲が広がるので、体感として「以前よりもネガティブになった」と感じます。
最初は抑えていたものがドバーっと出て、収集がつかないと思うかもしれません。
揺り戻しの可能性
揺り戻しとは、変化のあとに元に戻ろうとする現象のことです。
金融業界では、売られすぎたり買われすぎたりした後に、反対の動きが起こることを言います。
人間の恒常性として、たとえポジティブな変化でも命の危険と判断して、ストップをかけようとするんですね。
感情に意識を向けて心が軽くなったのに、とつぜんテンションが爆下がりして苦しさが増したら、揺り戻しの可能性があります。
防衛本能
もうひとつの可能性として、自分にとって重要な領域ほど防衛本能が働きやすくなります。
思い出すのもツライ過去の体験は、乗り越えるのに時間が必要です。体調が悪くなったり、日常生活に支障が出たりしたら、無理せず中断しましょう。
ネガティブな感情に意識を向ける前に、毎日のちょっとしたワクワクを探すことから始めるのがオススメです。
まとめ
最後にまとめです。
- 感情は単語、思考は文章
- 気持ち(feeling)と情動(emotion)がある
- 感じきった状態は「飽きる」「熱が冷める」みたいなもの
- 意識して苦しくなったら揺り戻しか防衛を疑う
心を軽くしたいと思うと、過去のトラウマを乗り越えるためにネガティブな気持ちにフォーカスしがちです。
もともと感じる習慣がない人は、いきなり重たい感情を受けとめるのが難しい場合があるので。
その場合は毎日の小さいなワクワクを探すことから、「感じる(体感)」を増やしていくと、重たい記憶にも向き合う準備ができてきます。
マグロの1本釣りのように一気にやろうとせず、少しずつ進めると生きやすくなりますよ。