こんにちは、ももかです。@momohsphss
自己肯定感を高めようと思ったとき、「自分を好きにならなきゃ!」と考えがちですが、すべてを好きになる必要はないんですよ。
一般的な自己啓発では、
- ネガティブをやめて自分を大切にしよう!
- 否定的な考えを手放し、毎日ポジティブに!
- やりたいことを、どんどんやろう!
こんなメッセージも聞きますが。
一分一秒も落ち込めない、少しでも自分を責めるのは悪い印象を持ってしまいますよね。
そもそも思考パターンは人によって違うので、自分を好きになる方法も違っていいのです。
自分を好きじゃなくてもOK

自己肯定感とは「私の命には価値がある」と思える感覚です。部分的に条件をつけて認めるのではなく、どんな状態の自分も受け入れること。
- できることもあるし、できないこともある
- 上手くいくこともあれば、失敗することもある
- 元気な日が続いたら、落ち込んで数か月立ち直れないときもある
それでもOK!と受け入れることから始まります。
究極は「なにもしなくていい」
私は仕事柄、よく「弱い自分も受け入れたい」と相談を受けるんですが、極端に言えばなにもしなくていいです!
気持ちの奥で、「自分責めはダメだ」と二重否定をすると、肯定的にとらえるのが難しいので、先に落ち込む自分の存在を認めてあげてくださいね。
自己肯定感が低い、なにも変化していない、落ち込みっぱなし、そのままで存在していい、と言い聞かせることがスタートですよ。
悲観的になりやすい性格がある

自己肯定感の感じ方、表現の仕方は性格タイプによってバリエーションがあります。
まず楽観的に考える人と悲観的になる人ではできごとの捉え方がまったく異なります。これは優劣や良い悪いではなく、どちらも正常な心の反応なんですね。
自己肯定感の低さを自覚する人は悲観的に考えるタイプが多いです。
悲観的な反応そのものは悪いことじゃないですが、世の中の常識として、楽観的に考える人が正常だとみなされる傾向があります。
そうすると、自己肯定感を高めようと思ったとき、いつでも変わらずポジティブな人をイメージして「自分を好きにならなきゃ!」と考えちゃうんですね。
自然な反応にあわせて自己肯定感を高める
自然な性格の反応として、まず楽観的な感情が生まれるタイプと、悲観的な感情が生まれるタイプでは心のエネルギーの使い方が全然違うんですね。
- 不安や心配ごとが浮かびやすい
- 自分へのダメ出しが多い
- いわゆるネガティブ思考
こうしたタイプが自分と真逆の人を目指すと心のエネルギーを逆回転させるので、とても疲れます。一時的に真似できても、すぐリバウンドしちゃいます。
自己肯定感が高い≠ナルシスト
心のエネルギーの使い方とは、思考回路とか習慣的な感情反応といった意味です。
人間は喜怒哀楽を持っているけど、なにも意識しない状態で自然に湧いてくる感情には、人それぞれ傾向があるってこと。
悲観的な考えが浮かびやすい人も、練習でポジティブな時間を増やせるけど、性格は先天的な部分もあるので。自然な感情・思考の動きを使った方がストレスが少ないです。
「ネガティブな人はポジティブになれない」という意味じゃなくて。
自己肯定感が高い人は常にポジティブで自分を溺愛するナルシスト
みたいな偏ったイメージを壊してほしいのです。
性格には生涯変わらない部分と、意識的に変化しやすい部分があります。
本質的な動きは持ったまま、問題に対処できる適応力をつけ、ストレス耐性を高めることも可能です。前向きに過ごす時間をふやして人生の充実感を高めることもできます。
感情や思考の自然な反応は人によって違い、そもそも自己肯定にはバリエーションがあると覚えておいてください。
【自己肯定感を高める】と聞くと、自分を好きにならなきゃ!と思うけど。
— ももか|人が好きでひとりも好き (@momohsphss) November 29, 2021
実際はもっと、ゆる〜いよ☺️
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嫌いなところがあってもいい。
できることもあれば、できないこともある。
上手くいくときもあるし、失敗するときもある。
そんな私も悪くないな。
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ね、穏やかでしょ?😉 https://t.co/tnvxnsHnuY
気持ちをキャッチする練習をしよう
自分を大切にしたいと思ったら、いまの気持ちをキャッチする練習をしましょう。
身近なトピックで心の動きがわかると、ネックになっている感情にも気づきやすくなるので、はじめは五感を目安に感覚をつかむのがオススメです。
「心を楽にしたい!」と思うと、真っ先に過去の大きなトラウマの解消にチャレンジしたくなるけど、人間の記憶は複雑なので一発で綺麗サッパリは難しい。
早く苦しみから抜け出したいと思うと、ひとつの大きな問題を解消したくなるんですよね。
一晩寝て目が覚めたらキレイさっぱり別人になれたら…とか思うけど、ダイエットと一緒で急激に変わる方法はリバウンドも早いです。

感情を感じているようで感じていない
普段からネガティブ思考が強い人は、ネガティブが自分を守る手段でもあるんですね。
直視すると圧倒されてしまう感情を避けるために、脳が思考を働かせて本来感じたことを小さくしていくんです。
つまり、感じているようで「感じていない」
なので、まずは自分の内側から湧いてくる、気持ち、体の感覚をこまめにキャッチするのが先なのです。
いきなり過去の深い心の傷に向き合うのは負担が大きく、逆効果になる可能性もあるので注意が必要ですよ。
心の変化は、極端に言えば体を変化させるのと一緒です。確実な方法で少しずつやれば必ず現実は好転するので、まずは身近なものに意識を向けていきましょう。
ネガティブなことだけでなく、ポジティブなことも感情を感じきる練習をすると、徐々に過去の傷も癒されていきます。

好き・嫌いの感覚を集める
いまの気持ちを見つけるためには、好き・嫌いの感覚を集めましょう。
思い浮かんだテーマでOKですが、難しければ五感をヒントにすると比較的スムーズに取り組めます。
毎日の生活で感じていることに意識を向け、メモを取ってみましょう。
(例)好きな景色と理由は?
(例)嫌いな臭いと理由は?
(例)好きな景色ランキング
(例)嫌いな食べ物ランキング
心と身体はつながっているので、五感を使うと感情が刺激されます。
詳しくはこちら↓の本がオススメ!
気持ちに気づく
内省に慣れていないと本音を見抜くのが難しいので、小さなことから気持ちに触れる習慣をつけていきます。
人間が日常的に使っているのは、なんとなくフワッと感じる程度の気持ちなので、意識して見つけてあげましょう。
まずは身近なことで気持ちを意識すると、抑圧していた大きなトラウマや、ネックになっている感情に到達しやすくなります。そのために五感を使って好き・嫌いを探る練習をするのです。
どんな自分も受け入れたいと思ったら、心の声を3歳くらいの子どもに設定して聞いてみましょう。
好きなものは好きでいいし、嫌いだからって克服しなくていい。「そっかぁ、そう思うのね。教えてくれてありがとう(^-^)」と、子どもをあやす感覚で自分に接する。
いわゆるインナーチャイルドの癒しにつながるんだけど、今回の話は準備運動みたいなものです。
心のなかの小さい自分に「これからは、ちゃんと話を聞くからね」と挨拶するような感覚で取り組んでみてください!