カラーセラピーの手法である投影法は、色のキーワードから自己理解を深め、メンタルケアに応用するものです。
驚くほど心の内を言語化されるので「当たってる!」と言いたくなるけど、色占いや性格診断ではありません。
ここでは心理状態が反映される仕組みや、占いとの違いを解説します。
色占いとの違い
カラーセラピーは色占いではないので、当たり外れで判断しません。占い師さんでも色を扱う人はいますが、大きな違いは答えの定義です。
メンタルケアや自己理解として使う場合、答えは自分のなかにあります。
選んだ色の解説は内面を言語化するきっかけでしかなく、大切なのはなにを感じたかです。占いだと思っていると解説が結果になって自分を寄せようとしたり、読んだだけで終わってしまったりします。
カラーセラピーの流派であるオーラソーマは、ボトルに番号が振られていて数秘と合わせて解釈します。
こちらも相性や運気を知るものではなく、あくまで自分との対話を通して考えを整理したり、言語化をサポートする位置づけです。
色に心理状態が反映する仕組み

なんとなく選んだ色が驚くほど心境を反映しているので、「心を読まれてる!」とか「当たってる!」と感じるけど、ちゃんとタネも仕掛けもあります。
①電磁波
色は電磁波の一種で、それぞれの色が異なった長さの波長で振動しています。光が物体を通して屈折し、人間が波長を捉えることで色として認識する仕組みです。
②細胞
目には見えないですが、人間の細胞も振動しています。
人間の本能で同じ波長を持つものを仲間と認識して、自然と身の回りに置きたくなるんですね。類は友を呼ぶという言葉がるように、自分と似たものに心地よさを感じるのです。
③慣習
人類にとって色は身近な存在です。日常生活でも自然と共通メッセージを受け取っています。
赤は止まれ、黄は注意して進め、青は進め
はい、信号機が浮かびますね。こうしてノンバーバルコミュニケーションが成り立ちます。
このように色が見える仕組みや本能的な作用が働いて、なんとなく選んだ色に心理状態が反映されるんですね。

色は性格をあらわすの?
すべての色の要素をすべての人が持っていますが、選びやすい色の傾向には個人差が出てきます。
カラーセラピーは性格診断ではなく、あくまで心理状態を反映したもの。心境の変化とともに、気になる色が変化することもあります。
たとえば幼いころから「困っている人は助けなさい」と言われて育った人は、青を選ぶかもしれません。
そして、誰にでも平等に静かに包み込む人という解説を読んで、役割として身に着けたことであっても、本来の自分だと感じることもあるでしょう。
自己理解が進むにつれて、本当は情熱的に人を鼓舞して率先して動いた方が自分らしいと気づくかもしれません。その結果、赤が気になりだすこともあります。
キーワードや解説はきっかけ
自己認識を深める目的で色を使う場合、キーワードや解説をきっかけにして、そこから感じたことに意識を向けましょう。
自分のことを言葉で説明するのが苦手な人は、一歩踏み込んで心と対話してみてください。その言葉を受け取ったときの心の反応を観察するのがポイントです。
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