こんにちは、ももかです。@momohsphss
今回は共感力と生きづらさの関係について、お話をしたいと思います。
前向きになろうと努力しても、すぐ戻ってしまう。感情の落差に疲れてしまう。
そんな悩みがある方は、高い共感力の持ち主かもしれません。
複雑に絡まった生きづらさ
あなたにも、こんな悩みがありませんか?
- 前触れなくネガティブになったり、ちょっとしたことで、ものすごく前向きになったり、感情の落差に疲れる
- 知らないうちに体調不良になる
- 一緒にいる人によって、話し方、話す内容、振る舞い、考え方が変わる(離れると戻る)
- 人と親密になりやすく、距離感を保つのが難しいと感じる
- 他者に抱く感情がコロコロ変わる
- カフェイン、砂糖、アルコールなど、特定の食べ物(飲み物)によって極端に気分の変化を感じる
- どの自分を、どうやって、どれくらい出せばいいかわからない
- 相手の表情や声のトーンの変化を瞬時に察知している
- リーダーシップを発揮すると、周りとの温度差を感じて上手くいかない
- なんとなく相手の気持ちを察する
- 察した気持ちに対して自分が動いて対処しようとする
こうした現象は、高い共感力で、他者、空間、自然現象など、自分以外の何かと同調しているために起こります。
HSS型、HSE、逆エンパスの場合
さらに、刺激追求型HSP(HSS)、外向的なHSP(HSE)、送信優位型のエンパス(逆エンパス)は、集団で影響力を発揮しやすいんですが、逆に影響も受けやすく、自分の扱い方に悩むんですね。
- 未知の経験に興味が湧くと挑戦せずにはいられない
- でも行動したあとに罪悪感で押しつぶされる
- ルーティンに飽きる
- 微妙な空気を察知して会話を盛り上げるが内心ビクビク
- 会議では率先して発言するが、終わったあとに激しく自分を責める
- そんな不安や焦りが周りに伝わりにくい
- 人脈を広げるのが好きだけど大勢は苦手
- 影響力があると言われる
- 陰湿ないじめを受ける
など。
チーム全体のバランスを見て、自分の動きを調整しつつ積極的に働きかけるんだけど、ちょっとしたことで激しく落ち込んだり、自分を責めたりして、いつも緊張しながら過ごしています。
鈍感なHSP・エンパス

え!?HSPやエンパスは「とても敏感な人」じゃないの!?
と思いますよね。
私が相談を受けてきた現場感覚では、みなさん、豊かな感受性を押し殺して生活しているので、外側の刺激には敏感ですが、自分自身の感覚には鈍感になっています。
たぶん、それをフルに開放すると自分が壊れてしまう、そのままの感覚を出したら普通に生活できない、といった考えが潜在的に埋まっているのだと思います。
(って、これは私が本能的に感じていたことだ~)
感受性を鈍らせることで起こる現象
個人差はありますが、感受性を鈍らせるという防衛が働くと、次のような傾向として表面化してきます。
- 自分に意識を向けると体がこわばる
- 自分の気持ちがよくわからない
- 「あなたはどう思う?」と聞かれると頭が真っ白になる
- ストレスに気づくのが遅い
- 休息に罪悪感がある(よって過活動になる)
- 自分を責めて頑張りすぎてしまう
- いつも体が重い、いつも疲れている
- 人、行為、物質に依存する(苦しいのに離れられない)
こうした防衛反応によって、どんどん自分を追い詰めてしまい、現実的な問題として影響が出てくるんですね。
現実的な問題とは?
- 仕事や人間関係が続かない
- お金の不安が消えない
- 恋愛がうまくいかない
- ダイエットの失敗
- 同じような対人関係のトラブルをくり返す
- 寝つきが悪い
- 体調不良を起こしやすい
- 目標を立てても実現しない
など。



私も長年悩みました(汗)
自分に問題があると思いやすい
私もず~っと自分が嫌いでした。両極端な二面性、問題だらけの現実、得体の知れない何かに飲み込まれそうな恐怖。
もうね、いつも敵に襲われないように警戒しているハリネズミみたいに。人と関わるときは、「あいつは敵か!?味方か!?」「騙されてない?」って緊張感がいっぱいで。


だけど堂々と自己主張もできないから、苦手な人ほど好かれようとしちゃったり。嫌なことほど頑張って克服しようとしたり。
だって、そうしないと自分に価値がないと思っていたから。上手く人付き合いできない私、嫌なことから逃げている私は存在しちゃダメだって。
自己否定と見分けのつきにくい努力
カウンセリングでお話を聞いていると、自分に問題があるのだと思って、改善するために努力している方がとても多いんですね。
たとえば、こんな感じ↓
- 前向きになろうと考え方を変えてみる
- はっきり意見を伝える練習をする
- 落ち込んでも気にしないようにする
- ひとつのことを継続する方法を探す
- 課題を見つけ目標設定して「なりたい自分」になろうとする
人によっては効果的な方法なんですが。
少数派で、さらに自己肯定感が低く、心の傷を抱えたHSP/HSSやエンパスにとっては、本来もっている感覚を否定する行為になってしまうんですね。
こういう努力は私もやっていて(当たり前だと思ってた)ものすごくエネルギーを使う感じで疲れる。
頭では理解できるけど、なんか心の奥で引っかかるものがあって、すぐ逆戻りしちゃう。
生きやすくなるには
気づきと言語化を増やすと、生きやすくなります。
具体的にはこちら↓
心に意識を向け、自己理解を深めましょう。
チェックリストで出た答えを眺めるだけじゃなく、自分のエピソードを掘り起こして言語化することも大切です。
高い共感力をもつ人は、根深いトラウマやコンプレックスを抱えていることも多いです。
自己理解を深めつつ、心の傷も癒していきます。
心の境界線はバウンダリーと言います。
NOと断るだけでなく、相手の好意も適切にYESと受け入れられるようにしていきます。
共感力を消さなくても、適度にコントロールすることは十分可能です。
コントロールできると、好きなことを思い切り楽しめて、穏やかな毎日を過ごせますよ。