こんにちは、ももかです。@momohsphss
「私って本当にHSPなのかな?」と、確信がもてない方は、たくさんいらっしゃいます。
HSPを知ってから腹落ちするまでに数年かかる人もいれば、その瞬間に受け入れる人もいます。(なかには10年以上経ってピンと来た、という方も)
お話を聞いていると、迷う方は他人と比べて「私なんて、そんなに繊細じゃない」と思ってしまうんですよね。
HSPだからって、必ずしも不登校や心の病気を経験するわけじゃないけど。インターネットでは目立つんですよね。
なので、情報収集していると「繊細さん」のイメージが、病弱で、大人しくて、いつも冷汗かいてる…みたいな。
それこそ、ステレオタイプな【繊細な人】になってしまい、「それに比べて私は図太いし、自分勝手だしなぁ」なんて、思っちゃうんですよね。
今日は、だれかと比べて自分の繊細さを疑ってしまう人へ。考え方のポイントをお伝えさせてください。
不登校や心の病気は二次的な影響
たしかに、HSP(HSC)は不登校や心の病気が起こりやすいけど、それは二次的な影響として、表面化した現象です。
気質というのは、生まれつきの性格傾向なので、表面化の仕方には個人差があります。
同じように繊細な気質をもって生まれても、生育環境や人生経験が違うので。
環境によっては繊細さがポジティブに発達し、とくに問題にならず、むしろ強みとして社会に溶け込めることも、十分あり得るのです。
よい幼児期を過ごすと心も体も健康に
HSPの提唱者であるエレイン・アーロンは、著書で次のように説明しています。
私自身の研究でも、大きな問題のない小児期を送ったHSCが、不安や抑うつ状態、臆病な性格になる割合は、HSCでない子と差がないという結果になりました。
よい幼少期を過ごした「鋭く反応する子ども(つまりHSC)」は、そうでない子どもより、病気やケガになりにくいという結果が出て、心も体も健康であることが示されています。
ひといちばい敏感な子
性格というのは、持って生まれた一定のパターンをもとに、成長の過程で環境に適応しながら、その人の独特な傾向性となって、行動に反映されます。
人間の内面は、HSP気質の要素だけで決まるわけではなく、HSP気質をベースに、個人個人が人生経験で身につけた適応方法によって、表面化の仕方に差が出てくるのです。

無理やり環境に適応すると問題が
問題なのは、本来もって生まれた気質による、自然な「ものの見方、考え方、感じ方」を過剰に封じ込めて、無理やり環境に適応しようとすることです。
そうすると、心には「ねじれ」が生じている状態ですから、とても苦しいですよね。気持ちを素直に表現できず、周りに合わせて、息を殺しながら生活している感覚も、あると思います。
だから、がんばれば、がんばるほど。心の病気になったり、学校に行けなくなったり。【客観的事実】として、日常生活に影響してくるわけですね。
同じ親の子どもでも、一人ひとり、歩む人生が違うように。同じ気質をもつ人でも、人生の課題は違うのです。
HSPは些細なことも深いトラウマになる
現実的には問題なく過ごせる人も、心のなかではトラウマを抱えているかもしれません。
HSPは刺激をじっくり処理するので、些細なできごとも深い傷になる傾向があります。普通の人は「気にする?」と思うことも、強烈に記憶していたりします。

ただし、常に意識しているわけではなく、忘れていることも、とっっっても多いです!
むしろ、人間の心理として、深く傷ついた経験ほど、意識しないように巧妙に避けるようになっているので。普段は頭に浮かぶこともありません。
意識できたり、自分で「これが問題だ」と思うものは、氷山の一角である可能性が十分あり得ます。
繊細さ、感受性の豊かさが発揮される場面
繊細さ、感受性の豊さ、というのは、多くの人が「そんなことで?」と思うような場面で発揮されます。
ライフステージで起こる環境の変化でいえば、こんな感じ↓
- 下のきょうだいが生まれるとき母親が里帰りした
- 進級、進学で環境が変わった
- 自分が転校した
- 友達が転校した
- 祖父母の死
- 専業主婦だった母がパートに行くようになった
- 幼稚園・保育園に行く
- 部活動に入る
- 遠足に行く
- 登下校のルートが変わる
など。
ほかにも、
ふとした発言
一瞬の表情や声色の変化
ちょっとした仕草、態度
こうした情報から、強烈に感情が揺さぶられ強く記憶に焼き付き、「とんでもないことをした!」と思ってしまうのですね。
「あの人の方が繊細で大変そう」と思うとき
とくにインターネットで検索していると、不登校のHSCや、心の病気になったHSPのエピソードを見つけやすいと思います。
学校もそれなりに楽しかったし、社会人生活も順調だったし、全部手にしたわけじゃないけど、それなりにやってきた人は、
あの人の方が繊細で大変そう
なんて、つい比べちゃいますよね。
私(ももか)は色んな病名がついたし、学校に通えない時期もあったし、仕事も続かないし…っていう、人生の前半で苦労する道を選んだ人間なので。
インターネットで発信するには、ネタにしやすいのです。
きっと、他の発信者さんも同じだと思うけど、体験談をシェアして、同じように悩んでいる人の力になれることが、当時の自分を救うことにもなる。そんな気持ちで公開しているんですね。
悩みの形も人それぞれ
とはいえ、悩みって、人と比べるものじゃないと思うのです。
幸せの形は人それぞれ、と言うように。悩みの形も人それぞれ、です。
なーんて言っても、なかなか難しいけどね。口にするのは簡単だけど…わかっちゃいるけど…ってやつです。
そうなんだけど!そこを踏まえて、お伝えしたい。
お話に来てくれる方には、私(ももか)の体験をHSPの基準にされている方もいるのです(;・∀・)汗
100人のHSPがいれば、繊細さも100通りですよ!!
あなたの繊細さは、あなただけのものですよ!!
ふぅぅぅぅぅーーーーーー



伝わればいいな
繊細さを疑うときに確認したいこと
不登校や心の病気もなく、社会に溶け込めていて繊細さを疑うときは、2つの視点から検証すると良いですね。
- 繊細さがポジティブに働いている
- 繊細さを無意識に抑圧している
繊細さがポジティブに働いている
繊細さがポジティブに働いてるなら、とくに気にせず生活できるでしょうし、むしろ人生充実していると感じると思います。
もって生まれた気質の特徴を活かして、環境に適応できているのですから。今後は、さらに伸ばしていく方向で、改めて自分自身の強みを再確認してみてください。
そして、どんな環境で、どんな支援によって、自分らしさを発揮できているのか?成功パターンとして把握しておくと、これから大きな転機が訪れたときにも対応していけます。
繊細さを無意識に抑圧している
繊細さを無意識に抑圧している場合は、過去を思い出すのが怖かったり、考えようとすると頭が真っ白になったり、といった反応があるかもしれません。
次に当てはまることがあれば、脳が巧妙に記憶を封印している可能性があります。
- 小さいころのことは、よく思い出せない
- 家族のことを話そうとすると、体がこわばる
- 聞くだけで拒否反応を起こす言葉がある(弱さ、甘え、休息など)
ちょっとエネルギーを使う感覚があると思いますが、確認してみてください。
ケースバイケースになりますが、「どれも、まったくピンと来ない」という場合は、
- HSPの考えが必要ない時期
- 非HSPの方
- 相当強く我慢しつづけている
- 心と体が解離している
など、この辺りの理由が考えられます。個別ケースになるので、文章だけの判断は難しくなります。
色んな角度から自分のペースで検証しよう
つらい記憶を忘れるというのは、心が壊れないように守る反応ですから。
繊細さを抑圧している人は、自分がHSPであると腹落ちするまで(=受け入れるまで)少し時間がかかるかもしれません。
無理して受け入れる必要はないし、考えるのが苦しくなったら、一旦離れてもいいのですよ。
HSPをきっかけにして、自分自身と向き合うプロセスそのものが、心の癒しにつながります。
ただ、強引に納得させようとしても、逆に不信感を強めるだけですから。色んな角度から、納得するまで。ご自身のペースで検証してみてくださいね。