こんにちは、ももかですmomohsphss
私たちは、同じ景色を見て、同じできごとを体験しても、一人ひとり感じ方は異なります。
同じ映画を観ても、BGMやサントラに心惹かれる人もいれば、細かいセリフの言い回しが頭に残る人もいます。衣装や映像技術に感動する人もいるでしょう。
一方で、自分が注目していない部分について熱心に語られても、「そうだっけ~?まぁ、たしかに、言われてみれば」と、あえて意識を向けて、はじめて気づくこともありますよね。
一人ひとり感じ方が異なるのは、なんとく経験から知っているけど。
どう違うのか?なぜ違いが生まれるのか?と聞かれると、なかなか答えられない人も多いと思います。
違うことはわかる、でも、その理由がわからず、「なんだか話が合わないな」とか「わかってもらえてない」と、コミュニケーションの摩擦につながるのですよね。
この記事では、本田式認知特性を使って、ものの見方・わかり方の違いをご紹介します。
どうやって情報収集し、アウトプットしているのか知っておくと、仕事の進め方、勉強の仕方、コミュニケーションの取り方が理解できるので、マネジメントや子育てにも応用できます。
認知とは
認知とは、心理学でよく使われる言葉で、外界の情報を頭のなかで理解、整理、記憶、表現する方法です。
私たちは、五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)を使って外界の情報をインプットし、それを頭のなかで整理したり、記憶したりして、必要なときにアウトプットします。
この【刺激に対する反応】を認知と呼びます。ひと言でいえば、ものの見方、わかり方です。
「フランシスコ・ザビエル」何を思い浮かべますか?
ここで簡単にチェックしてみましょう。
「フランシスコ・ザビエル」と聞いたとき、何を思い浮かべますか?
【A】「フランシスコ・ザビエル」という文字
【B】何となく「フランシスコ・ザビエル」のようなぼやけた人物像
【C】教科書に載っていた「フランシスコ・ザビエル」の写真
【D】おもしろい、あるいは言いづらそうな名前(響き)だな~と思った
【A】を選んだ人・・・文字から情報収集するのが得意なタイプ
【B、C】を選んだ人・・・映像から情報収集するのが得意なタイプ
【D】を選んだ人・・・耳から情報収集するのが得意なタイプ
いま、この瞬間も…
こうして、この記事を【読む】という外界からの刺激に対して、あなたの頭のなかで、何かしら反応が起こっていると思います。
いま、まさに認知機能を使っているのです。そして、得意な方法は人によって違うんですね。
本田式認知特性とは
認知スタイルを解明する方法は、認知心理学という分野で様々に研究されています。
今回紹介する、本田式認知特性とは、小児発達が専門の精神科医である本田真美さんが提唱しているものです。
本田式認知特性では、まず大きく3つのタイプに分類されます。
- 視覚優位者
- 言語優位者
- 聴覚優位者
こちらの3タイプが、さらに2種類に分かれ、合計6タイプになります。
視覚優位者
視覚優位者は、「見た情報」を処理するのが得意なタイプです。子どものころ、悩まずに絵を描きあげられた人は、このタイプかもしれません。
カメラアイタイプ
写真のように二次元で思考するタイプ
3Dタイプ
空間や時間軸を使って三次元で考えるタイプ
言語優位者
言語優位者は、「読んだ言葉」を処理するのが得意なタイプです。子どものころ、読書感想文を苦もなく書き上げられた人は、このタイプかもしれません。
ファンタジータイプ
文字や文章を映像化してから思考するタイプ
辞書タイプ
文字や文章を図式化してから思考するタイプ
聴覚優位者
聴覚優位者は、「聞いた情報」を処理するのが得意なタイプです。子どものころ、合唱やカラオケで上手にハモれた人は、このタイプかもしれません。
ラジオタイプ
文字や文章を、耳から入れる音として情報処理するタイプ
サウンドタイプ
音色や音階といった、音楽的イメージを脳に入力するタイプ
各タイプの詳しい解説は、下の記事で紹介しているので、あわせて読んでみてください。
私の場合
認知特性は、生まれつき持っている傾向をベースに、発達するにつれて、本人の独特なパターンが形成されていきます。
すべての人が、ある程度偏っているものですが、あまりにも偏りが大きいと日常生活に支障が出てくると言われています。
本田式認知特性研究所の公式LINEに友だち登録すると、無料でチェックできるので、気になる方は確認してみてください。

上の画像は私の結果なんですが、サウンドタイプの数値だけ極端に低いんですよね……
このチェック「自己認識が変われば結果も変わるのかな~?」と思って、数年に1回のペースでやっていて、もう3回目くらいなんですが。
何度やっても、結果はあまり変わりませんでした。
視覚・言語のタイプのなかで、行ったり来たりはあるけど。聴覚の数値がめちゃくちゃ低いのは、変わらずです。
サウンドタイプは、音階や音色といった、言語情報を伴わない耳から入る情報
ラジオタイプは、文字や言語を音として処理して耳から入る情報
っていう違いなので、私の場合、読んだ言葉を図式化して思考するのが得意なので、言語がない音だけの情報が苦手なんだと思いました。
同じくらいの数値で、カメラタイプと3Dタイプも並んでいるので、「見た情報」からも処理しやすい。
見る+言語
この組み合わせが、もっとも理解しやすいのだと思います。
名前を「見て」覚える
たしかに、視覚情報がない電話が苦手だし、映画も字幕がないと登場人物の名前を覚えられません。図式にして全体像を整理しないと、途中でストーリーが理解できなくなる。
たとえば邦画で、
山田花子さんと、学校の先輩の木村太郎さんが、地元の後輩の鈴木一郎さんと一緒に、バイト先の佐藤さと子さんに会いにいく
こういうシーンがあったとき。
まず、山田花子 木村太郎 という文字が頭に浮かぶんですね。で、山田花子さんの顔のうえの方に文字をくっつけて思い出す。
なので、覚えているのは顔ではなく文字の方。
さらに、4人の登場人物の関係を家系図のように頭のなかで配置して、だれが、だれと、だれの元に向かうのか?を整理しないと、話が理解できない。
この特徴に気づいてからは、会議に参加したとき図解でメモしたり、仕事を進めるときは文字に起こして流れを把握したり、といった工夫をするようになりました。
クライアントさんとの連絡も、電話ではなくチャットやメールでお願いしています。
本田式認知特性で「わかり方」をチェックしてみよう
私たちは、人生経験のなかで、なんとなく一人ひとり感じ方が違うことは理解しています。
だけど、なぜ違うのか?どこがどう違うのか?ということまでは、なかなか把握できないものですよね。
お互いの違いを理解する方法は、心理学以外にも、いろんな見方がありますが。
認知という枠組みを使って、理解、整理、記憶、表現する方法を知ると、お互いの違いを尊重するきっかけになると思います。
やみくもに「苦手だから」とか「できないから」で済ませるのではなく。苦手なことも、得意なことも、同じくらい大切にする。
本田式認知特性は、分類もわかりやすく、気軽に確認できるので。気になった方は、公式LINEに登録して無料チェックしてみてください。
本田真美さんの著書では、豊富な事例をもとに、各タイプの特徴が解説されているのでオススメです。