こんにちは、ももかです。@momohsphss
20代の方からチラホラ寄せられる相談に、「人の目を見て話せないことを指摘されて、よけい話すのが怖くて涙がとまらない」という話。
こうした指摘を受ける人は、ほかにも
- 話し方が回りくどい
- 何が言いたいかわからない
- 要望は簡潔にわかりやすく伝えて
みたいに、会話のしかたを注意されて悩む傾向があります。
で、言語的な障害があるんじゃないか?対人恐怖?と考えて、さらに不安になって話すことができなくなる。
仕事にも支障をきたして、ストレスが溜まって退職してしまう人もいます。
この現象は、解説する人の立場によって原因が変わるので、ここに書いてあるのも、あくまで私の視点から見た一例ですが。
もし「自分にフィットするな」と感じたら、対策の方も試してみてください。
イメージに反応している

目を見て会話するのが苦手な人は、相手の言葉から浮かぶイメージの方が強く記憶に残っていて、それが脳内で何度も再生されているかもしれません。
これは認知特性のひとつです。
認知特性とは、ものの見方、感じ方、といった情報のインプットや記憶のしかたのことです。病気ではなく、自然な脳のメカニズムです。
視覚優位の人

まず、注意されたとき頭に浮かんだものを思い出してみて。
- 相手の表情や身振り手振り
- 相手の来ていた洋服
- そのときの部屋の様子
こうしたイメージが浮かぶけど、実際に相手が喋ったセリフを思い出すのは難しい。という人は、視覚優位の認知特性をもっているかもしれません。
視覚優位の人は、目で見た情報を写真や映画のように記憶し、思い出すときは脳内でその場面を再生させます。
言語・映像優位の人

もうひとつは、相手が喋った内容と、脳内に流れた映像をセットで記憶している場合。
こちらは、言語と映像を結び付けて記憶するタイプかもしれません。
本や小説を読んでいると、その場面が頭に流れてくるとか。人と話していると、頭のなかに映像イメージがどんどん浮かんできて、それを言葉と結びつけて記憶します。
会話に比喩表現が多いのも特徴で、ファンタジストというキャッチフレーズもついています。
もしかしたら、必死に説明しているけど、比喩が多くて相手に伝わっていない可能性があるかも。

あの人と喋ると、暗い森で彷徨う小人になるんです



は???
みたいな。
詳しく知りたい方にオススメ書籍
私は言語、視覚、聴覚の優先順位なので、視覚優位の世界観はなんとなく覗けるような気がしているんですね。
自分の認知スタイルを知ってから、会話で比喩を使いすぎないよう意識するようになりました。
比喩を使わないと、ちょっと味気ない感じもあるんだけど。相手を選んで使い分けます。
エネルギーに反応している


イメージへの反応と少し似ているけど、もうひとつは相手の放つエネルギーに反応している可能性。
注意されたときの声のトーンや、全身から放っているイライラ感とか。
会話が始まった時点で、直観的に「まずい!!!」と察知して体が縮こまり、指摘の内容よりも「怒られた」という気持ちの方に意識が向かって、そこから抜け出せなくなっている状態。
エニアグラムの本能センター


話の内容よりも、話している人のエネルギーに反応するのは、エニアグラムだと本能センターのタイプ8.9.1です。
まず非言語的な、本能的直感を優先して相手を見極め、それが自分にとって心地良いものかを確認するんですね。
だれでも怒鳴られたり、ぶっきらぼうに扱われたら不快に感じるけど。本能センターのタイプは、より相手の放つエネルギーを敏感に感じ取っています。
同じようなオーラの人に怒られた経験は?
一度、目をみて話せないという指摘の内容から離れて、注意してくる人の共通点を探してみてください。
過去にも、内容は違うけど、同じようなオーラを放っている人から怒られた経験がありませんか?
もしかしたら、会話ができないことよりも、苦手な雰囲気の人との接し方を考えた方が、悩みの糸口が見えるかもしれません。
ひとりで安心できる場所を増やす
今回挙げた2つの可能性。
- イメージに反応している
- エネルギーに反応している
このどちらかに当てはまる、もしくは両方に当てはまるなと感じたら、オススメの対策は2つです。
まず、ひとりになって安心できる場所を確保しましょう。
おそらく自宅が1番だと思うけど、職場や学校でも、あまり人が来なくて静かな場所を見つけてみてください。
外出先で心の安全基地(シェルター)を増やしておくと、自宅から離れて外の世界で人と関わるときに、安心感が生まれます。
視覚優位、言語・映像優位といった認知特性や、エニアグラムのタイプは、もって生まれた性質の部分なので。その機能をポジティブに働かせることができれば、会話にも余裕が生まれて楽しめるようになります。
抵抗のストーリーを想像してみる


もうひとつの対策は、イメージの力を使って、指摘されたときに抵抗するストーリーを想像してみることです。
怒っている人に、いきなり反撃するのはハードルが高いと思うので。
直接言い返さなくて大丈夫なので、その場面を頭に思い浮かべてみます。
「こっちだって一生懸命説明してるんだよ!」
「そんなにカリカリしなくてもいいじゃん!」
「あんたの顔が見たくないの!」
みたいに、感情にまかせて反撃する感じね。
この対策を伝えたのは、抵抗するだけのチカラがあるんだと、自分で自分に気づかせてあげるためです。
ひとつめの対策で安全基地(シェルター)を作ると言ったけど。
おそらく、この記事に共感する人は「抵抗しても、どうにもならない」と考えているかもしれないから。自分には、どうにもできないのだと。
だから、ちゃんと怒る。その練習をしてみましょう。
目を見て話せない問題から「見えるもの」
目を見て話せないとか、言いたいことが伝わらなくて悩んでいる人は、会話そのものではなく「相手の放っているエネルギー」とか、「言葉から浮かんだイメージ」に反応している可能性があります。
これは視覚優位だったり、言語・映像優位の認知特性、もしくはエニアグラムだと本能センターといった視点から説明することもできます。
指摘してくる人って、たぶん同じようなオーラを持ってると思うんですよね。
で、苦手だからって逃げないで立ち向かおう!と言うのは簡単だけど、正面切って抗議するのが難しいのも、この悩みを抱える人の特徴だったりします。
だからといって、「辛かったら逃げればいいんだよ」というアドバイスは、「あなたは無力なんだよ」というメッセージも含んでしまうので。



抵抗しようと思えば、いつだって準備できてるんだからね!
と、心のなかで思えるように、相手をやっつけるイメージトレーニングをする。そこから気持ちの変化を探ってみてください。