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ばば ももか
心理セラピスト
心の欠陥や問題を指摘せず、気持ちを「広く深く語るカウンセリング」が得意です。

自分を大切にして楽しく過ごす心の境界線は「自己理解」で作れます。

適応障害・摂食障害経験者
ジャガイモが好きで雨に弱い

エニアグラムとは?基礎知識とMBTIとの違い

エニアグラムとは、性格類型のひとつであり、9つの気質に基づく性格学、人間学です。

人々を持って生まれた気質によって9つの性格タイプに分類し、特徴や感情・思考、行動パターン、ストレスの反応、コミュニケーションのスタイルなどを示しています。

分類といっても、9つの箱にキッチリと入れ込むわけではありません。私たちの内面を複雑かつ、わかりやすく理解を助けてくれるものです。

今回は、エニアグラムの基礎知識を解説します。よく引き合いに出されるMBTIとの違いもまとめました。

「エニアグラムって聞いたことあるけど、よくわからない」
「MBTIとの違いはなに?」

という人は、ぜひ参考にしてください!

目次

エニアグラムとは

エニアグラムはギリシャ語で9つの点を持つ図形という意味です。

エニア

グラム

図形

1950年代以降、図形をもとに心理学分野で性格分類としての研究が発展しました。

言葉自体は「9つの点を持つ図形」という意味ですが、現在はエニアグラムというと、性格類型を指すようになっています。

図形の起源

図形の起源は、エジプト文化やギリシャ哲学がルーツにあると言われています。ピタゴラスの時代から使われていた説もあるそうですが、正確な起源は不明です。

エニアグラムの図形は、3つの要素(円、正三角形、変六角形)から構成されています。

円はすべてのものがひとつであること、そして全体や調和を表し、三角形は、「存在するものはすべて3つの力の相互作用である」ことを示しています。変六角形は、時間の経過に伴うプロセスの変化や進展を表しています。

引用:エニアグラムで分かる9つの性格

エニアグラムはもともと性格類型学ではなく、図形と数字の法則を研究する分野から発展したので、現在もそのような研究をしている人もいるそうです。

主な人物

エニアグラムは歴史とともに、さまざまな人物によって性格タイプ論として発展してきました。

ここでは性格分類に大きく貢献した主要人物を紹介します。

ゲオルギー・イワノヴィッチ・グルジェフ

神秘思想家のゲオルギー・イワノヴィッチ・グルジェフ(~1949年)が、エニアグラムを初めて西洋社会に紹介

オスカー・イチャーソ

1950年代に神秘思想家のオスカー・イチャーソが、性格分類として提唱

クラウディオ・ナランホ

1970年代に精神科医のクラウディオ・ナランホが、心理学、精神医学との関係性を研究し広める

ドン・リチャード・リソ

1980年代に心理学者のドン・リチャード・リソが、簡潔だった当初のタイプ説明を詳細に分析し、他の性格類型や理論と比較検証し、発展させる

ラス・ハドソン

1990年代にラス・ハドソンがリソの研究に加わり、理論の発展に貢献

こうして振り返ると、エジプトにあった図形が西洋に伝わり、心理学として発展し、現代の豊かな性格類型となったんだなぁと感慨深いものがあります。

ドン・リチャード・リソと、ラス・ハドソンは、共同で研究していたことから、リソ&ハドソンと呼ばれることが多いです。

9タイプの基本特徴

エニアグラムの9つの性格タイプは、次のような特徴があります。

タイプ1 改革する人

責任感が強く、きちんとしていて、真面目。高い理想や基準を自分の中にもち、「~であるべき」と考える。

タイプ2 助ける人

フレンドリーで親切。人とのつながりが人生の中心を占める。

タイプ3 達成する人

向上心が強く、「やればできる」という態度をもっている。可能性を追求する。

タイプ4 個性を求める人

美しく深いものを指向し、独自の感性・美学をもっている。人と違い、特別であると感じる。

タイプ5 観察する人

集中的に知識や技術を習得し、斬新な発想に溢れる。一歩引いて観察眼を発揮する。

タイプ6 信じられるものを求める人

安定を求め、自分がなにを信じられるかが人生の重要なテーマ。思考が活発で感情豊か。

タイプ7 熱中する人

明るくフレンドリー。楽しいこと、新しいこと、ワクワクすることに熱中し自由を好む。

タイプ8 挑戦する人

パワフルで腹がすわっている。現実的で行動的。意志が強く、はっきりものを言う。

タイプ9 平和を好む人

穏やかでのんびりしている。平和や調和を好み、周囲が良い雰囲気でいるよう行動する。

タイプとキャッチフレーズについて

9タイプのキャッチフレーズ(○○する人)は、書籍によって異なります。ここでは、エニアグラム研究所(日本)を運営する、シープラスエフ研究所による最新版を紹介しました。

タイプにキャッチフレーズをつけると、比較によって世界観がストレートに伝わってきますが、言葉の受け取り方によって誤解を生む可能性もあるので、注意が必要です。

性格タイプを有効活用するために必要なポイントは、以下の記事で解説してるので、併せてご覧ください。

参考:性格タイプとは?最初に知ると生きやすくなる3つのポイント

MBTIとの違い

エニアグラムとMBTIは、性格タイプを扱うという点で、よく引き合いに出されます。

私はどちらも学んだので、違いを説明しようと試みたところ、

共通点は性格タイプを扱っていることだけ

と言った方が早いのでは?なんて考えが浮かんでいます(笑)

ただ、なにが違うのか具体的な説明があったほうが、エニアグラムとMBTI、それぞれの理解が進むかなぁと思ったので、わかりやすいものを並べます。

理論背景

エニアグラムとMBTIの違いは、理論背景にあります。

MBTIのベースはユングのタイプ論

MBTIは、スイスの心理学者であるユングの「心理学的タイプ論」を、日常生活で応用できるように作られたものです。

アメリカ人のキャサリン・ブリックスと、娘のイザベル・マイヤーズによって質問紙に発展しました。

エニアグラムは複数の人物が関与

エニアグラムの起源は古代ギリシャにあり、歴史とともに、さまざまな人物の貢献によって理論が発展してきました。

最初は図形と数字の関連を見ていたものから、グルジェフによって思想とのつながりを見出され、その後、イチャーソ、ナランホによって性格類型としての分析が広がり、現代では心理学や精神医学との関連が深く研究されています。

MBTIは一人の心理学者の理論、エニアグラムは複数の人物が関連しているところが、大きな違いです。

分類の方法

エニアグラムとMBTIは、どちらも人間の内面について「もって生まれた気質があり、いくつかのパターンに分類できる」という、性格類型論になります。

大きなカテゴリは性格類型論ですが、分類の方法が異なります。

MBTIは二律背反

MBTIの背景にあるユングのタイプ論では、二律背反という考え方を基にしています。

二律背反とは、相反する二極が同時に成り立つという意味です。ユングは、人間の心も同じように説明できると考え、外向と内向といった指標を提唱しました。

MBTIは、4つの指標それぞれが二極に振り分けられ、合計16タイプとなります。

エニアグラムはキリスト教やカバラ哲学を反映

エニアグラムが性格類型に発展したとき、キリスト教の思想をもとに「七つの大罪(九つの大罪)」が9つのタイプに反映されました。

七つの大罪

怒り、プライド、妬み、ためこみ、貪欲、欲望、怠惰、恐れ、欺き

※通常は七つの大罪として知られていますが、本当はあとふたつあったと言われているそうです。

また、カバラの思想である「生命の樹」から、9タイプの魂の輝きを説明しています。

魂の輝き

叡智、理解、恩籠、美、力、永遠、輝き、基盤、存在

こうした歴史的背景が、エニアグラムの人間には9つの特質があり、それぞれに光と影があるという考えにつながっています。

なので、エニアグラムのタイプについて理解するとき、感情を表す表現によく遭遇します。

たとえば、タイプ1のキーワードは「知恵」と「怒り」、タイプ6のキーワードは「信頼」と「不安」、という感じです。

宗教団体とは関係ない

補足として、エニアグラムはキリスト教やカバラ哲学の影響を受けていますが、特定の宗教団体との関係はありません。

ここが取り入れるネックになっている人もいるかなー?と思ったので、一応付け加えておきます。

使用する用語の意味

エニアグラムとMBTIでは、使用する用語の意味合いも変わってきます。

MBTI用語は一般的な意味と異なる

MBTIでは、ユングが表現した用語を厳密に使用することが求められます。たとえば、指標のひとつに「外向・内向」がありますが、これは日常会話で使う意味と異なります。

ユングは、人間は心のエネルギーを体の内側と外側の二極に向けると考え、その方向として「外向・内向」という言葉を使いました。

他にも、MBTIでは程度を比較する表現(強い・弱い)でタイプを説明することも避けます。これは誤用を生まないためであり、理論を正確に伝えるためでもあります。

エニアグラムは関連用語が多い

エニアグラムも、タイプの説明で使用する用語には注意を払いますが、MBTIで避けられるような比較表現に対しては寛容な印象です。

ただ、このあと説明するような細かいグルーピング用語を理解するのに、少しハードルがあります。

MBTIとエニアグラムは、どちらも性格タイプを扱っているけど、理論背景が異なることが理由だと思います。

参考:MBTIについて詳しく知りたい方は、【MBTI】よくある質問と回答集をご覧ください。

9タイプのグルーピング

エニアグラムは9つのタイプをさらにグループに分類し、ものの見方や、行動の動機などを明らかにしています。

ここでは、初めて知った人のために、3つのセンターと行動スタイルを紹介します。

3つのセンター

この3つのセンターは、ものの見方や感じ方、動機、時間感覚が異なります。

本能センター(タイプ8,9,1)

「自分のあり方(ペース)を守りたい」本能的直感を大事にする。

フィーリングセンター(タイプ2,3,4)

「人から関心を引きたい」自分自身についてもっているイメージ通りに見られたい

思考センター(タイプ5,6,7)

「安定、安全を得たい」色々な選択肢が思いつく反面、考えすぎて判断しにくい

行動スタイル

リソ&ハドソンは、9タイプが環境に適応するために、どう行動するかを研究し、グルーピングしました。

自己主張タイプ(タイプ3,7,8)

積極的、直接的。欲しいものを「ゲット」する

遊離タイプ(タイプ4,5,9)

周囲から一歩引き、自分の世界をもつ。

融和タイプ(タイプ1,2,6)

周囲に気を遣い、相手の出方を見てバランスを取る。

3つのセンターや行動スタイルのほかにも、ウィングや3つの本能といったグループ分けもあります。

こうしたグルーピングによって、それぞれのタイプの世界観がより豊かに理解できるようになります。

まとめ

今回は、エニアグラムを初めて知った人のために、基本的な知識と、各タイプの全体像をご紹介しました。

エニアグラムは図形や数字の成り立ちを起源に、グルジェフやイチャーソによって、性格類型に発展しました。

キリスト教やカバラの思想が反映されていますが、宗教団体との関係はありません。

神秘的な図形や、使用される独特な用語から、私も最初は「魔物が出てきそうなファンタジーか?」とか思ったんですが(笑)

人間の内面を知る「こころの地図」として、とても役立ちます。理解する過程で、何度泣いたことか…

最後に、この記事を書くにあたって参考にした書籍を紹介します。詳しく知りたい人は、ぜひ読んでみてください!

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