こんにちは、ももかです。@momohsphss
私自身、6人のカウンセラーにお世話になった経験があるんですが、カウンセラーのタイプによって受ける印象もだいぶ違うんですよね。
いまは提供する立場も経験していて、その違いをより感じるようになりました。
この記事では、大きく3つのタイプに分類して特徴を説明したいと思います。
どれか1つのタイプが飛びぬけている人もいるし、2つのタイプの要素をもつバランス型もいます。これからカウンセリングを受けようと思っている方は、参考にどうぞ。
教育系カウンセラー

教育系カウンセラーは、教育・育成的な関わりが得意です。
教職の経験があるか、教職を定年退職して、セカンドキャリアとしてカウンセラーを選んだ人もいます。
未経験でも、具体的な行動面の指針を示すのが得意な人は、教育系に入りますね。
ただ、しっかり共感してほしい人は「冷たい」と感じる可能性もあります。ちゃんと話を聞いてもらえず、一方的に説教されたと感じるかもしれません。
教育系カウンセラーが共感力に乏しいわけじゃなく、実際的なアクションを提案することで、共感の姿勢を示すのが得意なんですね。
私の印象ですが、
「こんな話し方をしてみましょう」
「こんな対処方法を試してみましょう」
「こんな考え方がありますよ」
といった、知識、経験、方法を提案したり、行動の変化を促してくれる感じですね。
この姿勢があると、言葉に自信が乗るし、ドシっとした安定感を感じるんですよね。ドーンと受けとめてくれそうな(擬音が多くてわかりにくい)
クヨクヨ悩んでしまって、どうも自分では決めきれない。力強くグイッと引き上げてほしい。という人にとって、安心できる存在になりそうです。
キャリア系カウンセラー

キャリア系カウンセラーは、「働く」という目標達成に必要なサポートが得意です。
キャリアコンサルタント、キャリアカウンセラー、産業カウンセラーの資格をもつ人もいますね。
仕事で成果を出した経験を持ちつつ、メンタルで悩んだこともある人が多い気がします。ほかにも、働くなかで人材育成の大切さを感じ、専門的に扱うようになった人もいるでしょう。
カウンセラーが高学歴だったり、部下を何十人も抱えた経験がある人だったり、素晴らしいキャリアの持ち主だと、逆に悩みを話しにくいと感じるかもしれません。
自然と上下関係ができてしまって、カウンセラーが正解をもっていると思ってしまうかもしれませんね。
私がたまたまクライアントとして遭遇した方ですが、教育系の要素が強いキャリア系のカウンセラーさんで、どうしても「やればできる!」みたいな方法論の話が多かったのです。
当時の私は、仕事が上手くいかないことで悩んでいたので、華々しい実績をお持ちのカウンセラーさんの言ってることは全部正解なんだ!と思ったのですよね。
これが悪いわけじゃなくて、当時の私はそうした人物にならなきゃと思っていたので、自然と引き寄せられていったのです。
そのときの私には必要な時間でした。
キャリア系カウンセラーさんの印象が悪くなってしまう話をしましたが、次で紹介する福祉系の要素が強いキャリア系カウンセラーさんもいらっしゃいます。
しっかり話を聞いてほしい、仕事ができない劣等感も安心して話せる人がいい、という人は福祉系の要素が強い方を選ぶといいかもしれません。
管理職や経営者の方、気持ちの理解よりも行動面の修正を優先したい、という人は、教育系の要素が強いキャリア系カウンセラーと波長が合うと感じるかもしれませんね。
福祉系カウンセラー

福祉系カウンセラーは、共感的理解の姿勢を示すのが得意です。
社会福祉士、精神保健福祉士、の資格を持つ人もいます。
カウンセラー本人が、精神障害・発達障害の当事者だったり、グレーゾーンで能力の凸凹に悩んだ経験をもつケースもあります。ほかにも、機能不全家族で育ったアダルトチルドレン経験者の方など。
こうした経験がない場合でも、人権尊重の意識が高い特徴があります。
その反面、具体的な方針を示してくれず、「ただ聞いてるだけ」という印象を持つかもしれません。また、掲げている内容が
- 自分らしく生きる
- 存在を受け入れる
- そのままでいい
- 命を大切にする
みたいな大きなテーマの場合があるので、人によっては抽象的でわかりにくいと感じるかもしれません。
自分自身を見つめ直したい、人生の方向性で迷っている、現実的な対処をしても上手くいかなかった、という人にとって、心強い存在になりそうです。
優しく穏やかで、落ち着いた印象を与える人も多いので、落ち込みが激しいとき、じっくり話を聞いてほしいときにも、安心して話せると思います。
合わないと感じるのは防衛反応かも
私が教育系の要素が強いキャリア系のカウンセラーさんを選んだのは、男性に対する恐怖心を克服しようと思ったのが理由でした。(男性のカウンセラーさんでした)
当時は、男性に弱音を吐く、悩んでいることを打ち明ける、という行為に苦手意識があったので、あえて選んでみたのです。

荒療治!笑
我ながら発想が極端だな~って感じですが、結果的に、父と向き合う足掛かりになったし、学ぶこともたくさんありました。
その後も、何人ものカウンセラーさんにお世話になって、今度は私が提供する側になって。
カウンセラーとの相性ってよく言われるけど、個人的には、合う人、合わない人、両方から学ぶことがあると思うんですね。
あと、「このカウンセラー合わない」と思うとき、転移や投影という心の防衛機能が働いていることがあるんですね。
私でいえば、父へのネガティブな気持ちをカウンセラーさんに向けて、「怖い」「言うこと聞かなきゃ」「反発したくなる」みたいな感情が湧いていたのです。
クライアント側が転移や投影を見分けるのは難しいので、そこはカウンセラーの仕事になりますよ。
この話も長くなるので、別の機会にまた記事にしようと思います。
ちなみに、私は自分自身を福祉系のカウンセラーだと思っております。
しっかりとお話を聞きつつ、大枠での方針もご提案しつつ、その都度、必要なエクササイズやセラピーを自由に組み合わせていく。そんなスタイルです。
気になった方は活用してみてくださいね。
それでは~