こんにちは、ももか(momohsphss)です。
HSPやHSS型HSPだと自覚したあと、イライラすることが増えて「怒りっぽくなった」と感じませんか?
自覚した瞬間は、なんだか体重が2キロくらい減ったかのように(笑)身軽になったのに。
数日後には、
強い蛍光灯の光が気になる
車の騒音が気になる
パソコンのタイプ音が気になる
空調の当たり具合が気になる
などなど
いままで気にも留めなかったことが【感覚過敏】という言葉とともに意識するようになって。
自分なりに対策を取り入れるものの、電車のなか、職場、家族と過ごす空間……自由に変えられない環境にイライライライラ

そのうち、【感情を感じ取りやすい】という言葉も意識するようになり、いままで以上に
怒りっぽい人が気になる
言葉と感情のズレが気になる
見えないエネルギー的なものが気になる
などなど
「わたしって、こんなに繊細だったんだ…」と感じるように。そんな自分とは対照的に、まったく気にしていない周りの人にイライライライラ
非HSPとは分かり合えなんだ!
この世界はHSP仕様にできてないんだ!
なんで鈍感な世界で生きていかなきゃいけないの?
と、イライライライラ
HSP 対 非HSP
という敵対心になり、その矛先は両親、きょうだい、上司、友達、パートナーに向かう。
なーんだ、生まれつき感覚が違うから、分かり合えなくて当然だね!
「なにか違う」と思った原因がわかってスッキリ!
と思うものの、一方で、
「わかってもらおう」っていう考えが間違いだった
べつにいいや
このまま理解されずに生きていくんだ
そうやって、いちばん「わかってほしい人」から距離を取るようになる。
っていうのは、わたしの経験談です!!
理性で押し込めていた感覚が無視できなくなる
HSS型HSP気質を自覚すると、それまで当たり前に過ごしていた環境も、じつは負荷が大きかったと気づいて、見過ごせなくなったんですね。
で、なんとか理性で押し込めていた感覚も、どんどん無視できなくなって。
もう無理だ!!!
ってなって、掛け持ちしていたアルバイト2つと、フリーランスの仕事ぜんぶ辞めて、無職になりました。

そのあと2年弱くらい?親への反発心を明確に感じるようになり、「わたしは怒っていた」と、自分の”本当の感情”を受け取って。
親への苛立ちを盛大にブログに書いてました!
行き場をなくした親への不信感
わたしが高校生のとき、両親が離婚の危機になって、姉も反抗期で、家のなかが殺伐とした時期があったんです。
そのとき「この状況で、わたしまで反抗期になったら、この家族は終わる。わたしが家族を守らなきゃ」と思って、反抗せずに良い子になる道を選んだのです。
けっきょく、両親が話し合って仲直りしたものの、わたしは家族に対して不信感たっぷり。
仕事人間の父に、母へ手紙を書くようお願いしたり。
あったかいメッセージが書かれたペアのマグカップをプレゼントしたり。
オーバーリアクションで、楽しそうに笑って盛り上げたり。
積極的に家事を手伝ったり。
そうやって、家族の機嫌を取るために動いてたんですね。
なのに、両親はふたりだけで話し合って和解し、子どもの前では何事もなかったように、楽しそうに振舞うようになったんです。
「ありがとう」「ごめんね」「もう大丈夫だよ」の言葉もなく、急に両親の態度が変わったので、不安と恐怖を押し殺していたわたしは、感情の行き場をなくしました。
いまなら両親の意図も理解できるけど、当時は、まったく意味がわからなかった。

言葉での説明がないまま態度だけ変わったので、
仲間外れにされた
大切にされなかった
存在を無視された
と感じたのです。
ここから、わたしは家族に心を閉ざすようになりました。(ついでに適応障害になりました)

一緒に買い物行ったり、食事に行ったりするものの、目を見れなくなって。
死んでも心からの笑顔を向けてやるものか
と、仏頂面で接するようになりました。
というか、接し方がわからなくなったのです。表面上、会話はするし、なんとなく笑うこともあるけど、どこか馴染めない感覚が付きまとって。
そんな状態が15年くらい続きました。
この15年は、成果や評価に固執して、仕事で自分の存在を証明しようと執着した期間と重なります。
親のことは、もうなんとも思ってない
所詮、家族でも違う人間だから
分かり合えなくて当たり前
言葉だけ見ると、理解のある大人の対応っぽいけど。
感情レベルでは、行き場をなくした【怒り、悲しみ、絶望、不信、憎しみ】がグルグル渦巻いてた。
大人の反抗期
HSPをきっかけに自己理解を深めるなかで、両親への感情にも向き合うことになって。そのときに、大人の反抗期という言葉を知りました。
思春期のころに反抗期にならなかった人は、大人になってから反抗期に突入することがある。
良い子でいようと感情を抑圧するので、精神的に不安定になり、人との関係も希薄になりやすい。
わたし、これじゃん!!と思いました(汗)
HSPだと自覚して、自分を大切にしようと決めて。感覚・感情をごまかさずに正直に生きる道を選ぶと、心のデトックス(毒だし)が始まるんですね。
これまで無視していた小さな心の声が、どんどん大きくなって、無視できなくなるんです。抑圧していた期間が長ければ、長いほど。噴出する感情は大きくなります。
これが「HSPを自覚したら怒りっぽくなった」の正体です。

生きやすくなるプロセスでは、
- 好転反応
- 揺り戻し
- 大人の反抗期
- ドリームキラー
といった、変化に伴った副反応に遭遇します。
ひといちばい敏感な感受性を抑圧して、【鈍感になる】という生存戦略を取っていた自分を手放して。
繊細で敏感な自分を大事に生きる
そう決めたからこそ、あらゆる感情を思いっきり感じるようになるのです。
嬉しい、楽しい、悲しい、悔しい、苛立ち、といった感情も、いままで以上に、大きく大きく感じるようになります。(それが本来の姿)
聞き分けの良い子をお休みしよう

長くため込んだ感情は、感じ切ると自然と落ち着いてきます。それが脳の仕組みです。
このプロセスを経験した人は、澄んだピュアな雰囲気になり、本来の優しさと温かさで人を包む空気を醸し出します。そして同じように、澄んだピュアな心をもち、優しくて温かい人が集まってくるんですね。
大人の反抗期のときは、思いっきり、怒りを放出してください。
「迷惑かけないかな?」
「傷つけないかな?」
という、聞き分けの良い子はお休みで大丈夫です。